□予選リーグ A、Bブロック
Aブロックは3つの中州が多様な流れを構成している。アプローチもしやすく釣りやすい場所なので一般の釣り客も非常に多かった。どこでも釣果は出ていたが、ややアプローチがしづらい中州周りの右岸側で多くの釣果が出ていた。
Bブロックは九頭竜川中部の顔ともいえる坂東島エリアだ。大トロから川幅いっぱいに流れる瀬は簡単には攻め落とせない。ブロックエリア下流域には中州もあり攻めやすいポイントもあったが、結果は一番釣果が出なかったブロックとなった。ただ、釣る選手は安定して釣っており、釣果の差が出た、言い換えれば勝敗に影響を与えたブロックとなった。
 □予選リーグ  C、Dブロック 
Cブロックは浄法寺橋下限のトロから堰堤を越えたあといくつかの中州が流れを分断し、広い平瀬を経て特徴的な中州の大岩からまた流れが分かれるエリアだ。Aブロックと同様に深く強い流れでも分流でも釣果が出ていた。多くいた一般の方たちの竿も良く曲がっていた。左岸側岸際を広く動ける場所なので、比較的安全に楽しめるのではないだろうか。
Dブロックは谷口上流部のほぼ全面が大トロのポイントだ。下見の選手たちが声をそろえて厳しいと言っていたエリアだ。それは左岸からのアプローチだとほとんどの部分で急に深くなっており、岸際に立って攻めるエリアが限られていたからだ。目の前には広大な流れが広がるが、前へ攻めて出ることが難しく、上下にも動きにくかった。唯一その流れを切って対岸を探った高橋選手が今大会1試合最高釣果を出した。
  □決勝エリア 
決勝エリアは昨年と同じく谷口の平瀬が選ばれた。但し上下方向の範囲は随分狭められ半分ほどとなった。選手は右岸側から入川した。これは右岸側が比較的浅く変化も多い。本部がある左岸側へ向かって深くなっているので右岸から入った方が多様に攻められるからだ。3選手ともどんどんと立ち込んで左岸側の流芯に攻め入ったが、釣果は右岸側の筋で多く出ていた。