※ポイントはリンク先Google Mapのマイマップで確認できます。見たい日付のチェックボックスにチェックを入れてください。
 組み合わせは大会前夜祭会場で抽選によって行われます。参加者17名なので、1ブロックだけ5名になりますが、自分が引いたAブロックがその5名になりました。まずは一番下見をしたブロックなので良かったな、というのが率直な感想。そしてメンバーは丸山さん、高林さん、山田さん、そして昨年準優勝シードの廣岡さんです。5名のうち3名が勝ち上がりなので確率は高いのですが、メンバーが濃いのでなかなか容易にはいきません。そして4名とも下見時、同じブロックで顔を合わせています。掴んでいる情報もほぼ同じ。少数ならではの難しさもあります。
 さて大会当日。朝もやが掛かって今日の好天は約束されました。朝から暑い。本部の漁協で写真を撮った後、各ブロックへ送ってもらいます。
 ブロック到着後、入川、おとり選択順の抽選です。5名中の5番目。寝床は皆が知っているので寝床作戦消滅です。1回戦は朝5時45分頃おとり配布と同時にスタート、8時半に配布場所まで帰着、約2時間半です。
 配布場所上流へ3名、下流へ1名、さてどうするか。ごちゃごちゃ考えても仕方ない。瀬狙いです。まだ6時前、掛かるのか?瀬脇で待ちますが待ちきれず流れの速い樋へ入れていく。追いは無し。流れの中でも小型鮎が居るはずで、それが掛かれば展開も変わるかも?ですが掛けられず。早くもおとりの色が変わってきた。上流では廣岡選手が開始5秒で掛けた。その後も掛けている様子。
 右岸の瀬をとりあえず諦め、右岸より浅い左岸の瀬でおとり替えを狙う。泳がない養殖おとりを引きずり廻していると掛かった!小型だが黄色い鮎。こっちが正解か?そのおとりがすいすい瀬を泳いでくれる。掛かるパターンだ!ビビビッと掛かったのは白い鮎。瀬の中の寝床発見か?そうだとすれば数匹掛かる可能性がありますが、掛からん。
 天然おとりでもう一度右岸筋の瀬を探るがまだ追いが無い。どんどん下がって行きながらようやく2匹掛けた。もう半分以上の時間を使った。下流に見える丸山選手も良く掛けているのが見えていた。よし、昨日の下見で反応を多く感じた平瀬へ。
 石色はまた一段とよくなっている。ちょうど斉藤師匠も応援に来てくれた。やる気倍増、瀬になじませると一発で追ってきた!テンション上がる。ペースが上がった。思うところで追いが出る。いい鮎ばかり。石ウラでは白っぽいのも掛かった。残り時間のほとんどをここで使って11匹掛けた。予選終了。各ブロックで検量です。込み17匹は下で順調に掛けていた丸山選手をまくってトップでした。結果、寝床作戦ができなかったことが良かったのかもしれません。

 準決勝は各ブロックのトップはそのブロックに居残りです。2、3位の選手がブロック移動します。そのブロックをさらに3分割し、各40分で交代しながらの試合です。じゃんけんで勝った選手が上流開始、エリア交代時のインターバルはないので上流開始が時間的にも下流の様子を伺いながらできることでも優位です。
 Aブロックには小澤選手と前回グラムで負けた山本選手です。じゃんけんは小澤選手、山本選手、自分となったので下流エリアのスタートです。自分が釣った後は釣り難いですが組立はしやすいし、ここが一番掛けやすいと感じたのでラッキーだと思っていざ勝負開始!
 まずは1回戦であまりやっていないところを探るか、数出たポイントをもう一度探るかの選択ですが、数出たポイントでは白い鮎も混じったのでまずはそこで様子を見る。5分で掛からない。やった後はだめだ。その下にあるおとりを入れていない小場所へ。一発で掛かった。黄色良型。小場所で3連発した。開始早々良いおとりが3匹手に入り、攻め手は増えた。
 次はどう動くか。一段下がって丸山選手が釣っていたポイントを左岸から探る。大石の太い流れだ。流芯脇はいかにも鮎が溜まっていそうだが、狙うはど芯!でも時間が無い焦りも出ておとりが落ち着かない。水深があっても石が見えるような流れはおとりの落ち着きが第一。当然掛けられず。最初のポイントの右岸側の触っていないところを探る。石色も良いがなぜか掛からない。40分はあっという間。ホイッスルでエリア交代。後で知ったこの時点でのおとり込み釣果は、小澤選手5匹、山本選手2匹、自分が5匹で接戦だったのです。
 最上流部へ。これがつらい&タイムロス。10分費やして上流エリアの最上流部。下見をしていないエリアなので飛びつき狙って強い深いところを探っていく。深いところはじっくり攻めたいところですが、時間を掛ける根拠を持てないのでどうしても雑になっていた。下見の重要性はこういったところですね。掛けられないままどんどん下がって道路沿いの流れに出る。護岸側に沈床が並んでいて、それには垢が付いている。間に石もあるのでその上を流すと小ぶりだがまっ黄色が掛かった。期待するがもう1匹追加のみ。ここで時間を使おうか非常に悩んだが、ここでも根拠を持てないので下がりながらの探り釣りを選択。後から考えれば「黄色い鮎が釣れた」最新の根拠を持って時間を掛けるべきだったかと思う。結局上流エリアでは2匹追加のみ。
 80分終わって小澤選手9匹、山本選手下流エリアの自分がやっていたさらに下流だんだん瀬で6匹掛け込み8匹と猛追、自分が7匹で負けていますが接戦でした。皆がそれぞれこれでは勝てんだろうな、と考えていたようです。
 そして中間エリアへ。ここは何度も探った右岸筋の強めの瀬があります。そこしか頭にありません。見ていた限り山本選手も小澤選手もこの瀬はあまりやっていません。十分チャンスはあると意気込んでいましたが、当たり前の流れではまったく追いがなく、白泡の中で2匹かけるのが精一杯でした。下流の小澤選手が4匹追加、上流の山本選手が3匹追加で結果は13対11対10匹で小澤選手が勝ち抜けでした。
 ここでの反省は、丁寧さが欠けていたことに尽きます。目で見た情報、おとりからの情報を大事にしてポイントを絞り込んで時間を使うべきだった。40分でエリア内を全て探るのは無理なのにそれをしようとしてしまった。あとで冷静に考えると分かるのですが、その時には気が付かないものです。
 エリア交代ですが、逆周りの方が選手にとって公平で負担も少ないのではないでしょうか?下流へ順に下がるのではなく、逆に上流へ上がっていく。下流エリア、中間エリア、上流エリアと移動する。上流エリアスタートの選手はその次は下流エリア、そして中間エリアです。

 本部へ戻り昼食を頂くと慌しく敗者復活戦の抽選、おとり配布です。2時本部帰着のルールです。もうこの時点でヘロヘロ。前回は敗者復活戦中に足が攣って大変でした。ポイントに付く頃には尋常ではない汗が噴出し、小便もめっちゃ濃い色です。熱中症手前です。開始すぐにおとりが替わったのですが、プール状のポイントを攻めきれない。泳がせる集中力が無い。瀬のヘチ狙いに切り替える。これが正解で黄色い鮎が掛かる。頭がボーっとなりかけると掛かるので一瞬しゃきっとする、ボーっとする、掛かるの繰り返し。下がっていった廣岡選手が超入れ掛かっている。後ろでは最初に自分が攻めていた辺りで高林選手が入れ掛かり。結局、廣岡選手が29匹!高林選手が19匹で勝ち抜けました。自分は瀬田選手、猿渡選手と同数の17匹でした。(重量で5番手)あと3匹だったのか。スタート後の30分が失敗だった。勝てる気がしていなかったので緩慢な釣りだった。反省します。
 またくそ暑い中、下見から敗者復活の応援までしてくれた斉藤師匠には感謝です。心強いですね。

 さて決勝は26匹で上田選手が5回目の優勝、準優勝は24匹で26歳の西部選手、3位が15匹で小澤選手でした。下見時から上位3選手の釣りを見る機会がありましたが、何が違うのでしょうか。小澤選手は基本、瀬です。それも流れの強いところ。そのスタイルを曲げないところに強さがありますが、今回はそこにいる鮎は限られていた。小澤選手の負けるときは同じパターン。特殊な条件だった馬瀬川、仕方ないでしょう。でも納得していないと思いますが。
 そして2016年マスターズ中部ブロック大会で優勝、全国出場してから強さに安定感が加わった西部選手。強さの秘密は何か。なんと言っても動きが早いこと。ソリッド穂先でぐいぐい引いて筋を通していきます。自分も似たような釣りですが、圧倒的に早い。同じソリッド使いの加藤名人に似た感じがあります。そしてその狙うポイントを、根拠を持って選んでいること。準決勝での攻め方を聞きましたが、他の選手も掛けていた太く深い瀬を、選手が立っていて攻めにくかったであろう手前の筋を岸からおもりを付けて釣っていたそうです。おもりは流芯へおとりが逃げないように使用したのかもしれません。運動量の多さと試合巧者ぶりも発揮しての準優勝。さらに強くなりそうです。
 そして優勝の上田選手。この強さは何なのか。見ていても皆が分からないと言います。自分が感じるのはポイントを見る目が違う。ポイント選択の精度が高い。仮に自分がいいポイントとして見た時にその大きさが仮に畳1帖分くらいだとすれば上田選手は洗面器くらいの大きさで見ている気がするのです。そこで期待する反応が得られないと次のポイントへ。または反応があるのに掛からないとおとりの様子やポジションを頻繁に気にします。西部選手はそれをスピードでカバーしていますが、それ以上にこの精度の高さが勝っていた、と言うことではないでしょうか。馬瀬川は鮎がどこにでもいる河川です。瀬、トロ、チャラ、深い、浅い、芯、ヘチどこでもです。上田選手から見ればポイントだらけに見えているのでしょう。西部選手のスピードは真似できません!上田選手のように(想像ですが)ポイント選択の精度を上げる意識を持って釣りをするように心がけてみます。そして上位2名はソリッド穂先です。なぜソリッドなのか。そこも今一度良く考えて見ます。

リザルト(敬称略)
1回戦 05:45〜08:30帰着
Aブロック
1位:前田  17匹
2位:丸山  16匹
3位:廣岡  14匹
4位:高林  13匹
5位:山田  12匹
Bブロック
1位:西部  17匹
2位:金子  14匹
3位:山本  13匹
4位:高橋  11匹
5位:瀬田  10匹
6位:熊谷  08匹
Cブロック
1位:上田  20匹
2位:小澤  15匹 646g
3位:猿渡  15匹 573g
4位:友田  14匹
5位:小櫻  09匹
6位:浅見  07匹
準決勝 09:00〜11:00 40分×3エリア
Aブロック
1位:小澤  13匹
2位:山本  11匹
3位:前田  10匹
Bブロック
1位:西部  20匹
2位:丸山  13匹
3位:猿渡  10匹
Cブロック
1位:上田  17匹
2位:金子  13匹
3位:廣岡  12匹
決勝 12:40〜15:00 40分×3エリア インターバル10分×2
優勝:上田   26匹
準優勝:西部  24匹
3位:小澤    15匹
敗者復活戦 12:00〜14:00 時間内帰着
1位:廣岡  29匹 次年度シード
2位:高林  19匹 次年度シード
3位:瀬田   17匹 843g
4位:猿渡   17匹 810g
5位:前田   17匹 721g
6位:金子   14匹
7位:丸山   13匹 590g
8位:小櫻   13匹 550g
9位:友田   12匹 563g
10位:山田  12匹 508g
11位:熊谷  11匹
12位:浅見  10匹
13位:高橋  08匹
14位:山本  06匹
 
高橋さん、小櫻さん、浅見さん、ベテラン3名。試合前でも話題が年金いくらだの、後期高齢者保険払っているだのという話題です。あ、薬飲むの忘れてた!でオチまで付けてくれます。しかしお元気ですね。自分が10年後もこうありたいですね。 予選時立ち位置。入選順が最後だったので、寝床作戦変更して朝から瀬で!作戦です。上流は廣岡選手。開始5秒で掛けていた。
予選時、おとりが変わったのでもう一度瀬を探るがやっぱり掛からん!まだ出勤時間中のようです。 いい瀬ですが朝はやっぱりダメでした。
予選終了。用意してもらっていたお茶がありがたい。 予選トップだったのでAエリア居残りです。やってきたのでこの方。最強名人と勝負です!もう1名は前回グラム負けを喫した山本選手です!闘志メラメラ!体力ガタガタ!
予選時はここで11匹掛かった。準決勝時同じところでは追いがなかったので、手を出していない左端に写ってる白泡に入れたら飛びつき良型3連発。これで良いおとりが手に入って興奮するが。。。 同左上流向き。ポイントは多いが絞込みにくかった。
準決勝終盤、ようやく瀬の中で掛けられたが時すでに遅し。敗退となりました。 最終結果です。
優勝の上田選手は5回目の頂点です。準優勝西部選手、26歳にして名手の仲間入り。小澤選手、納得していない3位?です。

   7月 17日 馬瀬川 中スポ全日本鮎釣り選手権大会

ポイント(Googlemapにリンク) 釣 果 竿 天井糸 上付け糸 水中糸 下付け糸
中スポエリア 38匹 シマノ競FW H2.6 9.0
ソリッド穂先
フロロ0.8−4m 無し 複合0.04号-5m ナイロン0.3-15cm
鼻管ハリス 手 尻 針ハリス 逆さ針 鼻 管 その他
フロロ0.8-21cm 0cm 刻6.5号-4本 フロロ1.0 タックルインJ2号 がまかつ満天6.0mm 無し