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翌朝。椿さんと7時に西河橋下流で待ち合わせをしていましたが、5時にもう着いた!とメッセージが。「鮎バカに 目覚まし時計 不要なり」・・・気持ちは良く分かります。急いで支度し向かいました。 JCファイナル下見、そして大会時にとても良い反応だったとのことでこのポイントへ。しかし自分はお盆休みに斉藤師匠と入って撃沈したポイント。ならば余計にここをどう釣るのか興味が有りました。曇天雨模様で野鮎の活性はどうか。開始しばらくは張り付いて勉強です。 何が違うのでしょうか。一言で表すと「おとりが動いている時間と移動距離が長い」ということです。見ている限り動きっぱなし。中級者レベルでも自分では「動いている」と想像していますが実際には動いていない場面が予想以上に多いものですが、椿さんはマジ動いています。釣手のイメージとおとりのシンクロ率が高い。 選ぶポイントが特殊なことはありません。普通に皆が狙うポイントですが、何せ探るエリアが広い、早い、正確です。これは見た目の変化が少ない矢作川下流域で数を釣るにはそうしないと釣れないからでしょう。 では実際にどのようにおとりを動かすのか。まず自分の下流、極端に言えば真下へ竿1本分以内程度の位置へおとりを送り出し、やや下竿でサッと竿を寝かせて最低限のテンションを掛けるとおとりが沖へそろそろと出て行きます。扇状におとりが動いて竿先の位置まで来るとそれより外へはあまり出さずに直線的に引き、そのときには自分も動いて縦に引いたりします。そして自分が止まって竿が上へ動くと今度はおとりが近づいてきます。このときに掛かるパターンも多いそうです。自分の前までおとりが来ると少し立ち位置を変えて差し直します。基本的な動きはこれです。きつい瀬だったり、深い瀬は扇状に操作し難いので直線的に引いたり待ったりします。 この「横の動き」に野鮎が反応する。目印を見ているとフラフラ〜っと動きます。糸が突っ張った動きはありません。泳がせ上飛ばしのときのような目印の動きです。張らず緩めずでゼロ操作を意識するとおとりの動きもゼロ!になっていることが多いのですが、この「横に出る」ときは確実におとりが泳いでいることになりますね。この釣り方、上田名人にも共通すると感じています。 そしてもう一つ勉強になったのがその横の動きを利用したポイントの攻め方です。郡上で狙い目となる水中にある一抱えほどの丸い石、横は樋のようになって流れも早くなっています。この石の頭、横の樋はおとりを置いたり通したりすることがセオリーですが、それを確実にやるのは結構難しいものです。樋を引き上げて通したりするとおとりの負担も大きいですよね。椿さんはそんなポイントを斜め下から石の頭をかすめて横だしします。このおとりの動きはたまらんでしょう。ベタ底河川では広い面積を効率よく探り、郡上などでは狙ったポイントを効率よく探っていく釣りになります。 気付きの最後に、仕掛けチェックの頻度は非常に多い。極端に言えば差し直すたびにチェックしてると行ってもいいほどです。これは初心者ほど実行していません。友釣りの基本中の基本です。自分も結構、針が適切じゃない状態で釣っていることが多いので、これは心して真似したいところでした。 椿さんの仕掛けですが、特に特殊なことは有りません。この日の竿はダイワスペシャルAH85、穂先はチューブラー、仕掛けでは付け糸なしの鼻管周り0.6号30〜35cmタイプです。目印は2番目の節位であまり変えないそうです。針はヤマワのスパット。背針常用で、小澤名人と少し違って鼻管が前に寝ている状態でセットされています。 さて良い勉強になったので早速実践です。お盆にやっているポイントを見直します。左岸側の流れが広がっていく辺りに立ちました。鮎がいるのに前回は掛けられなかったポイントです。おとりの動きの違いで野鮎の反応が変わるのか。チーン!そんなに簡単に結果が出るなら誰でも名人ですね。ただ、おとりを最初に置く位置は意識して下流にすることで、探るエリア、横に出る動きは理解できます。そして石頭を斜め下から通すことを積極的にやりました。これは今までにない感触です。おとり送り出しで一発で掛かるようなときはこの動きなのですね。それを意識的に使うことで攻め手が増えました。 釣りながら椿さんの動きも見ていましたが、回転が速くよく動く。自分も動くほうだと思っていますが、1.5倍ほど動くイメージです。11時までやって13匹でした。椿さんは17匹、Y田さん7匹。 雨が降ってきたので釜淵の橋の下へ移動し昼休憩です。雨脚も強くなり少し濁りも入ってきました。誰も居ない川へ出て行く椿さんを追っかけて釜淵上の桜並木前へ。椿さん入れ掛かり!水位の目安の石を決めて開始。増水してくると早いですからね。ここは中州を挟んで右岸左岸に筋が有りますが、危ないので左岸でやってみます。膝まで立ちこむと足元が全然見えない濁りですが黄色い鮎が掛かる!午前のポイントよりも確実に鮎は多い気配です。平瀬で待っていると鋭い当たりで掛かる。しかしだんだんと流れる草木が増えてきた。目印の石が隠れそう。15cmは増えた。おとり缶が心配になってきたので終了して戻りました。椿さん17匹、私は7匹でした。おとり缶、ぎりぎり回収。そしてものの10分ほどで一気に20〜30cm増水です。お昼を食べていた場所は水没、車も浸かってきたので慌てて移動するような状態でした。今時の雨は本当に怖いですね。あと5分!の判断が大きな代償を伴うことも有ります。退路を確認した上で、さらに早めの行動が必須だなと感じた次第です。 |
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8月 25日 長良川郡上釣行 |
ポイント(Googlemapにリンク) | 釣 果 | 竿 | 天井糸 | 上付け糸 | 水中糸 | 下付け糸 |
西河橋下流 釜淵上流 |
20匹 | シマノ競FW H2.6 9.0 ソリッド穂先 |
フロロ0.8-4m | 無し | メタコンポ0.05-5m | ナイロン0.4-20cm |
鼻管ハリス | 手 尻 | 針 | 針ハリス | 逆さ針 | 鼻 管 | その他 |
フロロ1.0-25cm | 0cm | 全6.5、7.0号-4本 | フロロ1.0、1.2 | 3号 | オーナーチタン6.5mm | なし |