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 釣行の足かせになっていた試験が16日にやっと終わりました。さあ、楽しい釣行で鮎シーズンを締めくくろう。古座川も調子良いようですが、泳がせ出来る器用さはありませんので北山川へ。隣で朝から缶チューハイを楽しむY田さんを乗せて、今回は新宮経由で向かいます。新宮の「おむすび一郎」で昼弁当を仕込みます。ここの弁当は丁寧に作ってあってほんと美味しいです。熊野川下流は幾分にごりも薄くなっていて友釣りでも釣れそうな気配がありますが、チャレンジする勇気は有りません。ところどころに釣り師が居ますがえさ釣り師ばかりです。道の駅熊野川前にある浪花さんでおとり調達。大きな丸い水槽で流水の中を泳いでいるおとりは間違いありません。私が今まで利用させてもらったおとりの中では一番だと思います。
 準備万端、そそくさと向かったのは竹筒です。旧道からの眺めが良いところで写真は何度も撮っていますが未釣行のポイント。ここへ来たのは、先週土曜日に某名人が半日で40匹、入れ掛かりだったと聞いて来てみました。水が少なく渡れたとも聞いたので、少し上流にある「腰折の瀬」に行ってみたかったのです。そこは舟以外だと竹筒で川を渡って歩いて行くしかアプローチできません。当然竿が入る回数は少ないでしょうから大きな期待を持って行ってみましょう!
 Y田さんはウェーダーでやるとのことで竹筒(仲店前の瀬)付近で遊んでもらうことにして、私は上流目指して歩きます。上にあるトロ尻を切る。水深は深いところで胸くらい。めざす左岸側が深く、石も小さくて踏ん張れないのでアブナイ場所。平水なら自分は無理でしょう。渡ったらさらに上へ。良い瀬が見えています。真夏なら多分途中で焦げるな、という距離です。涼しい時期なのでなんとか無事桃源郷へ到着。上に大きなトロが見えてそこからの絞った瀬、瀬が開いて平瀬からジェット船航路を掘った瀬まで200mくらいでしょうか。
 自分以外人も猿も居ません。静かです。はやる気持ちを落ち着かせて上の瀬が開いた平瀬の中ほどからやってみましょう。ヘチは石色いいですが、中ほどはやや白っぽく見えます。その中にいい色の石が点在する感じ。むんむんする気配は感じられません。1〜1.5mほどづつ下げながら探っていき、15mほど下がってやっと掛かる。いい鮎でほっとする。平瀬が徐々に瀬肩に向けやや浅くなる辺り。その後周辺2匹掛かって1匹落ちた。追いは良くない。誰も触っていない、と言う感じでは有りません。さらに下がって本命の瀬肩。岸から1mくらいに立ち、荒れ具合をチェック。手前では反応でない。徐々に立ち込んで行くとギュギューン!やっと期待していた当たりが出だす。表面がサーッとした流れで良い当たりが続く!サイズも良い!その下流の瀬へ入っていくが、みお筋は白っぽく石も小さい。手前で少し掛かるが小さい。上のほうを見に行く。大きなトロからの大きな瀬肩があるが、石が小さく見込み薄い。跳ね鮎が見えたトロも石色悪い。右岸側に分流的な流れがあってそこは少し期待できそうだったが手をつけず瀬を下っていく。瀬落ち付近は石も大きく期待して攻めるが、不思議なくらい全く反応が無い。良いおとりで釣り下るが結局反応が出たのはさっきと同じところ。これなら動かず丁寧に探っていたほうが良かったな。さっきより一歩立ち込んで奥を攻めるとでかいのが連発。午前中は20匹ほどでした。
 期待が大きかっただけに満足度はやや低かったですが、冷静に考えれば十二分な結果ですね。車のところへ戻るとY田さんは5匹ほどだそう。楽しみだった弁当を食べる。ロケーションが旨みアップ調味料になる。最高ですね。
 車の前は水深のあるトロ瀬で、とても良さそうに見えますが、ここは置いて左岸へ渡り瀬肩を攻める。午前中の感触を活かしてトロ瀬が駆け上がる付近から開始。手前でいきなり良型が掛かった。2匹目も早い。腰折の瀬より気配濃厚。それとも時間の加減か。ここでもサァッーと流れる辺りに来ると目印がそれこそぶっ飛ぶ当たりが続く。掛かる鮎は見事な追星!感激物の鮎ばかり10連発くらいの入れ掛かり。引きも最高!ラシュランを思いっきり曲げて堪える。堪えてる間、ジェット船も通過を少し待ってくれました。サンキュー!立ち込んでいればこちらも航路を空けるのがマナー。それに応えてくれるジェット船の運転士さんも最高ですね。ちょっと感動。サァーッと流れる瀬から、波気が出てくる瀬になると当たりが遠のく。そして白っぽい。掛かるエリアは限定されています。サァーッと流れる瀬で右岸側から届き難い範囲が狙い目。もう一度一歩前へ出て攻めなおし。フフッ、ガガッ、ギューン!サイズも20cm以上が揃う。また連発する。2時間半で25匹くらい掛かりました。満足と体が冷えて寒いのでいつもより早いですが3時半で上がりました。数えると45匹!右岸のY田さんは残ったのが8匹でした。北山では掛かった鮎を確実に取り込めるかが大きな鍵です。バラすとリズムが崩れます。この日は身切れでのバラシが午前中1回、午後2回と少なかったのも好釣果につながりました。軟らかいが芯がしっかりしていてパワーのあるラシュランはバレ難い。長くて太い鼻管仕掛けもおもり釣りでのトラブルが無い。針は今回、がまかつの頂8号3本錨を使用。調子良かったです。
 とても満足度が高い釣行になったのでこれで終わっておくのか!あまりにいい鮎が多く釣れたので「放流の儀」を出来ませんでした。やることをやってしっかりけじめを付けて終わるのか!迷います。
 
渡河して徒歩でやってきた「腰折の瀬」。真夏だったら無理だな。歩いてくる価値はあるのか?検証します。 水深はそれほどでもない(渇水のこの日で腰くらい)平瀬。瀬落ちの開きから開始してみる。
石色はヘチは良かったが、中は良い色の石が点在する感じ。 平瀬では反応が出なかったが、徐々に下がって瀬肩にかかっていく駆け上がりで反応が出るようになった。
良いのが掛かって一安心。 瀬肩付近は好反応。手前でも掛かった。みお筋は白っぽく見えて反応も薄かった。
瀬肩で掛かる北山の獰猛な鮎!押しのある水流と相まってめちゃ引いてくれます。 オスもまだまだやる気です。おなかはやわらかい。
向こう側の砂利中洲はブルトーザーでかき上げたものです。その手前青白いところがみお筋。石が細かいところではおとり止まりません。 このくらい立ち込んで攻めても良い場合と手前の方が良い場合もあります。反応を見て作戦を変えていく。
水が少ないのでジェット船も慎重に航行していきます。ど迫力! 瀬肩までやってきました。あの小山の向こうが室谷の瀬です。トロ場は石色悪かったです。はね鮎はいました。
トロ尻から腰折の瀬を望む。瀬肩は石が細かく有望ポイントではありません。右岸側に少し良さそうなところがありましたが竿は出さず。 腰折の瀬が落ちたトロから仲店前の瀬にかかるところ。この瀬肩トロを切って左岸へ行った。この日で水深胸まであった。下が砂利で踏ん張れないので平水以上だと危険。
反応が無いポイントの石色は平均こんな感じです。コレを自分は「曇っている」と表現します。 お昼は楽しみな「おむすび一郎」のお弁当。この弁当で言えば、付け合せのなますや煮豆もしっかり美味しい。ごはんも美味しい。すべてが丁寧に作ってあると感じます。コンビニが増えても人気なのがわかる。
午後は駐車した場所の左岸へ渡ってやってみる。瀬肩は腰までの水深ですが、あと30cm高いと渡るのは無理でしょう。渇水時だけの左岸ポイント。 トロ瀬はこの日でも胸まで水深がありました。石は良いのがいっぱい入っています。盛期は良いかも。
開始してすぐにコレ!ここはサイズが良かった。 右岸側がみお筋です。瀬肩は良い石がしっかりある。良い瀬です。
ギュギュギュ!ドカーン!とくる北山野性鮎。たまらんわ。 Y田さんもポツリポツリ掛ける。右岸側はアプローチが楽なので反応が極端に悪い。冷たいのを我慢して渡れば天国。
おもりは0.5〜1.5号を使った。タモで受けた時に何個も飛んでいった。それでも鼻管仕掛け糸フロロ1.0号80cmだとトラブルが無い。 連発する黄色い鮎。肩に掛かる鮎が多かったので引きも強い!
この日の当たりポイントは分かりやすかった。右岸側から届き難いエリアが竿抜けで入れ掛かり! すばらしい鮎!
これも! 若者に元気をもらう。寒さ忘れる。一瞬だけ。
ダム水特有の色ですが、ゴミ類が少ないのが北山です。気持ち良い。 広いトロ瀬。ここは竿を出していませんが、渡るときに見ると深いところは良い色でした。この辺りから左岸へ切った。胸くらい。
良く掛かった瀬を右岸から見る。下のほうは石が小さく石色も悪かった。右岸側の砂利をかき上げたところに良い石が有り鮎が付いているようだった。 2007年4月から20万キロを無事故で楽しませてくれた相棒です。今月末でお別れ。ありがとう。大量の汗と少しの涙で、次乗る人が居たら可哀想。

   10月 19日 北山川 

ポイント(Googlemapにリンク) 釣 果 竿 天井糸 上付け糸 水中糸 下付け糸
竹筒(腰折の瀬・中店前の瀬) 45匹 シマノラシュラン H2.6 8.8 フロロ0.8−4m 無し メタゲーム0.06号-5m なし
鼻管ハリス 手 尻 針ハリス 逆さ針 鼻 管 その他
フロロ1.0-80cm 0cm 龍の牙7.5号-4本、頂8.0-3本 フロロ1.5 3号 シモツケ7.5mm おもり0.5〜1.5号