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 昨年はマスターズスタイルに応募しましたが抽選漏れ。今年は希望の中部2大会で久しぶりのマスターズ参戦です。郡上での竿出しは今シーズン初ですが、14日、15日に開催されたシマノジャパンカップ鮎2019年のファイナル取材をさせてもらったので、2日間名手の釣りをじっくり見させてもらい、何日も下見をしたような気になっていました。初期、渇水で厳しい状況でしたが、取材のおかげで釣れるイメージしかない良い精神状態での参戦です。
 今大会は70人しかいないのにエリアは広くて上下ブロックに分かれるので動けないストレスなし。逆に動くべきか粘るべきかの判断が難しくなるかなと予想しましたが、基本何処でも鮎は多くいて、「どこで」よりも「どうやって」釣るかが課題と感じていました。導き出した今大会のキモは「絶対に引かない」です。そして1匹目をなんとしても取る。おとりが変わればなんとかなる! そこでいつもとは違う仕掛けを用意しました。水中糸を単線メタルのMステージ0.03号極細です。今は販売していないので3年前にヤフオクで購入したものです。大会エリアの鮎はただおとりを泳がせても掛かりません。おとりをしっかり底に這わすように動かしたい。なので極細にしました。これだとめっちゃ泳ぎます。流れの筋でもグイグイ泳ぎ上がります。但しキンクであっけなく切れるので、攻めは大胆に、扱いは超慎重に、です。鼻管廻りも2ランクほど下げて付糸ナイロンの0.25号を15p、鼻管廻りをフロロ0.5号21p、鼻管結び糸はPE0.2号。針は口掛かりでもバレにくいキメラ6.5号を3本錨で用意しました。心技体万全だ!
 さて抽選は上流の9番スタート。丹羽おとりさん上流の瀬か、石組み堰堤上流の瀬にしようと名皿部橋を渡って右岸道路を「全速力」で歩きます。ジャパンカップの時に良く掛かったポイントは見ていますが、経験上「掛かっていた」場所に入ってあまりいいことが無い。自分の目で見て判断した方が良い。名皿部上流の瀬は空いていますが、上流まで行ってみよう。斉藤師匠も下見で石組み堰堤上流域の右岸筋は反応が良かったと好感触を得ていた様子だし。
 下万場橋下流にある取水沈み堰堤から300mほど下流右岸に階段があります。ほとんど使われないので草だらけ。やぶこぎして河原へ。100mほど上がったところに決めた。そこより上流は小さい棚が多い。下流はやや大きい棚で一般の方が2名。中間の棚です。大き目の石と白泡もあり良い感じ。右岸側ヘチがキレイ。釣れる気しかせんな。
 
 久しぶりの極細糸仕掛けを伸ばす。エビは禁物。丁寧に送り出しておとりが行きたいところへ。こちらは竿先をその真上にキープするように操作する。竿はAIR-Tテクニカルに競技のセンサーオートマソリッドを付けています。今シーズンはバーサトルばかり使用していたのでとても軽く感じる。微妙な操作もやりやすい。針は掛かりどころが悪くてもバレにくいキメラ6.5号を泳ぎやすいように3本錨です。底にへばりつかせるイメージなのでハリスは超短めにセット。目印も下2つを水深程度でセット。
 養殖おとりでもグングン泳ぐ。小さい樋をスッと登ったら掛かった!バレた!再セットして送り出すと右岸ヘチ際を良い感じで登る。気配濃厚だが掛からない。今日は早めのおとり交換と決めていたので15分で2匹目に選手交代。針も刻6.5号4本錨に変えた。根掛かりだけさせないように集中。開始30分、待望の1匹目が掛かった。15p位のチビです。狙い通りだ。極細糸が活きるぞ! 小さい棚の中の一番走った流れに馴染んでいかにも掛かりそう!ギュン!掛かった!デカいぞ?石に巻かれた!ヤバい!慎重にそっと抜いた。19p位の丸々したまっ黄色鮎です。残っていたのが掛かったな。石に擦ったし、またこんなのが掛かると危険なのでMステージ0.05に仕掛けチェンジ。良型おとりを石頭を通るように送り出すとギュン!入れ掛かりでまたまっ黄色良型です。おいおい、引いても掛かるんじゃね?ダメダメ。引いてはいかん!と自分に言い聞かせて丁寧に探る。
 次は小型が掛かった。ちょうど開始1時間。時速3匹をキープできている。そこからやや間が空いたが、おとりを助けながら広く探る。右岸側を狙うときに釣り人が立つ辺りも狙い目と踏んでいたが、そこは不発だ。やはり右岸から2m程度までが良いみたい。おとりが少しでも浮いた感じになったら、鼻先を少しだけ持ち上げてからテンションを抜いて潜らせるイメージで操作した。それでおとりを繋ぎ2時間でノルマ8匹を超え9匹になった。これで通過はできるだろう。
 残り30分はトップ狙いと様子伺いに変更。少しポイントを下げて広い棚の流れを目印を上げてやや引いてみて掛かるのかをチェックする。鮎は居るが追いはない。残り10分。再び糸を立てて操作すると2匹簡単に掛かった。予選終了。込み13匹でAブロックトップタイでした。予選はイメージ通り戦えた感じです。

 決勝はシードを加えた18人だけ。8番目のスタートです。名皿部橋上の瀬か?おとりをもらって分流を渡ると右岸側の堰堤下トロからの流れ出しで鮎が頻繁に跳ねる。呼ばれているようなので見に行くと石色良いじゃないか!ジャパンカップ決勝で追いが出ていたポイント。朝はダメでも今ならチャンスかも。1時間半の決勝戦、ここで黄色い鮎が出れば爆発力があるかもしれない。釣り座について川を見る。走った流れがすこぶる良い色に見える。上のトロは曇っている。少し下流は白っぽい。右岸側は石色が見えないが鮎は跳ねる。
 よし、今こそMステージ0.03の出番だな。傷がないか入念にチェックして開始を待つ。なぜかこの日は釣れる気がしていた。
決勝開始。手前の走った流れを糸を立てて留まらせる。いい感じだ。追いがあれば絶対掛かる泳ぎだが掛からない。流れを斜めに切って泳いでくれるが掛からない。気配はあるのになぁ。おとりが変わってからもう一度確認だ。
 狙いを変える。石裏ヨレと流れの境目におとりを入れてみると掛かった。15pくらいだけどちょっと黄色い。いいおとりが取れたので最初の流れを再度攻めるがやっぱり追われない。石に囲まれたやや緩い流れに的を絞る。群れ鮎も多く動き回る。群れに付いて石頭を越えたりするとシュッと掛かる。小型でも黄色い。トロ尻へ上飛ばししても掛からない。掛かる場所は限定されているのか?広く探るのはやめて狭い棚を丁寧に探っていった。
 大会決勝の場合、ほぼボーダーは時速5匹。1時間半なのでノルマは8匹。1匹空中バレがあったものの1時間少しで7匹迄きた。残りは20分。結果論だが、ここでも落ち着いて動かず丁寧な釣りを徹底していた方が良かったように思う。しかし現実は焦りが出てきた。これだけ鮎に活性が出ていると、ボーダーは上がるかもしれない。あと1匹は欲しい。
 立ちこんでやや向こう側を攻めてみる。群れに付いていくが落ち着きがない群れで動きが早すぎる。立ちこみすぎたせいだろう。ならば一段下の流れへ。石色が見えないが流れは良い。やってみるが掛けられない。操作が雑になっている。ずっと我慢していたのにここにきて引いている!残り5分、最初の立ち位置に戻って糸を立てた。あっ、掛かった!狙い通りだったがポロリ空中分解。結果終盤20分は追加できず。こんな時は負けパターンだが、運よく込み9匹は3位タイの成績でブロック切符を獲得できました。斉藤師匠も同数で突破。嬉しいことにまた一緒に馬瀬川で下見が出来ます。
良かったところ
「どこで掛かるか」ではなく「どうやって掛けるか」を考えたこと
極細糸を使いこなせたこと
ほぼ集中できていたこと
「釣れる」イメージが持てていたこと
反省点
決勝終盤に焦りが出た
決勝で背掛かり鮎を身切れでバラしたときに針を変えなかったこと(追いが立っていたので細軸の刻6.5を7.0号にするか中軸の全に変えるべきだった)
 
予選開始時立ち位置はこんなところ。ほとんどの釣り人が左岸からこちらを狙うので、鮎がこっちに寄っています。なので右岸に立った。右岸際と通常釣り人立ち位置を狙う作戦。 立ち位置上流向き。取水の沈み堰堤がある下流です。この付近ならどこでもいいなと考えていた。結局ここで50mも動かず予選は戦いきれた。右岸にずっとへばりついたまま。
決勝開始立ち位置。堰堤下トロからの流れ出し。ここで掛かれば短時間でも数が出ると踏んだ。 立ち位置上流は人気ポイント。ここから鮎が出てくるはずだ。
立ち位置下流側。良い瀬が続くが厳しいポイント。 立ち位置に近い筋がとてもキレイだったので、あまり立ちこまずに釣った。
じゃじゃまるさんに撮ってもらいました。ありがとう!
大き目の石、泡、これが今大会のキーワードだったな。 3位から6位まで9匹同数でブロック大会切符いただきました!斉藤師匠も一緒です!ウメさんに頂いた写真です。ありがとう。

   6月 18日 長良川郡上 ダイワ鮎マスターズ中部2大会参戦  

ポイント(Googlemapにリンク) 釣 果 竿 天井糸 上付け糸 水中糸 下付け糸
大会エリア 11+7匹 AIR Tテクニカル ソリッド 9.0 フロロ0.8−4m 無し Mステージ 0.03号-4m
MステージEX0.05号-5m
ナイロン0.25-15p
フロロ0.4-20p
鼻管ハリス 手 尻 針ハリス 逆さ針 鼻 管 その他
フロロ0.5-21p
フロロ0.8-23p
0cm 刻6.5号-4本
キメラ6.5号-3本
フロロ1.0 2号 6.0mm 無し