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 ダイワマスターズ中部ブロック参戦記です。下見で何をやったのか。予選、決勝をどう考えて戦ったのか記録しておきます。

 下見には解禁間もない6月20、21日、その後平日引き水の7月7日、平水で厳しかった7月11日、12日、そして大会前日と計6日間も入りました。初めての河川(漁協区)なのでまずは大会エリアの構成(流れ、移動ルート、深さ)の確認と鮎の大きさなどを確認します。その後は竿や仕掛けの選定、針はどれがいいか。どんな釣り方が合うのかなどを探って行きます。もちろんこの川に通う方の釣り方や意見を聞くことも重要です。都合6日間の下見で得た感触は以下の通りでした。
 〈鮎は?〉鮎は浅場以外なら何処にでもいる。デカい鮎は重い。メインは18〜20p。
 〈エリア川相は?〉石が大きく滑るので移動は大変!川通しは平水なら比較的楽にできる。+20pだと場所によりしんどい。上  下端まで移動に10分程度かかる。
 〈タックルは?〉竿はリミプロRSで替え穂先を使うと予想以上にパワーが有ってベストマッチ。糸は複合0.06で付糸ナイロン  0.5を気持ち長めの25pにして安心。針は迷いましたがしわり系のがまかつ要の7号、4本錨が、掛かりはやや遅い、ケラレも  ありましたがバレがほぼ無かったのでこれに決定。瀬をやる場合のみスティングの7.5号、3本にしようと思っていました。背  針、おもりはここでも使っていません。
 〈その他〉良く強風が出る。これが曲者。強風時はテンションが狂うと根掛かりのリスクも高い瀬は難しくなるのでトロを狙う。
 〈釣り方は?〉これが肝心ですが、大会前日下見までイメージが掴めませんでした。しかし前日の下見で、いつ来ても同じ場所  で釣っているベテランの方がポツポツ掛けます。釣り方を見ていると結構糸を立てていますが、オバセなし。ツンツンしてい  る感じです。目印の位置が低い。水深ギリ程度か?あ〜なるほど。自分の目印は竿の節2番目から上です。勝山はやや濁ってい  て水深が分かり辛いですが思うほど深くない。目印が高すぎておとりが動いていない時間が長かったようです。試しに目印を  水深程度にして常におとりに刺激を与える感じで釣ってみると良い反応です。このやり方でこれまでの下見で自分はあまり釣  れなかったところをおさらいすると釣れる!結果として大会前日の下見が今までの下見で一番釣れたのです。

 釣り方も見えてきたので後は当日ひらめきが有るか。実力不足の分、これがないと全国へは行けない。良い下見ができたので気負いなくやれそうです。

 会当日、ちょっと蒸し暑い感じで釣れそうです。水位は平水。ダムが閉じて一気に下がりました。上下エリア抽選は下流側Bのおとり配布順8番目です。やや風が強いですが間が空く風なのでセンター下流右岸の瀬へ。下見で良かったところは混雑するのでここです。ボーダーは12匹程度かと予想。10匹釣ることを目指します。ここにも鮎はいるのでうまく釣れば5匹は釣れるでしょう。
 ホーンを聞いて開始。緩い流れでおとりを馴染ませていると早くも掛かる。小さいです。これは引っかかった感じ。替えてしばらく待ちますが流れに入って行きません。タルミを登らせるとさらに小さいのが掛かる。養殖おとり1匹は後半のために残しておきたい。おとりが上手く循環しないのでペースが掴めなく苦労しているうちに1時間は過ぎる。下流ではよく竿が曲がっている。こんな時は少し移動。もう一度最初の養殖で探る。良い泳ぎをキープして我慢!掛かった。これでなんとか循環して前半最低目標5匹をクリア。
 後半は風も強くなってきたのでトロを狙う。残り5分で仕舞い、センターラインに並ぶ。ダッシュ!50m全力疾走!死にそうになるがなんとか入りたかった場所をタッチの差でキープ。息を整えて開始。2匹まで掛かるが黄色い鮎で下見で釣れた白い鮎が釣れない。これで数を稼ごうとしていたので誤算。粘るが釣れないので下流にある離れた岩に行く。平水時には首まで浸かれば行けた。うす濁りではっきり見えないが下見の記憶を頼りに行ってみると水没!知らないうちに水位が20pほど上がっていたのでした。それで濁りも出ていたことに予選が終わってから気が付きました。それでも泳いで岩に到達。戻るのも大変なのでここでやりきると腹を決め挑む。右岸からもさっきのところからも届かないサラ場を狙うとドカ〜ンとマッ黄色のデカ鮎が掛かってくる。ここでなんとか4匹掛かりおとり込の13匹になる。Bのボーダーは12匹で、Bエリア決勝進出10名の9番目で通過。トップは22匹の小澤名人。ひとり別世界です。


 決勝もエリア範囲は同じ。広いと嬉しいですね。決勝は水位が上がったので迷いなく朝やった付近を狙うつもりです。朝、自分が立ち込んでいた辺りが石色良かったこと、予選時下流を見ているとそのラインでも掛かっていたこと、予選後半この辺りが見えていましたが、選手がいなかったことを考えるとここしかない!と考えました。
 1番スタートの小澤名人がセンター下流の左岸に。ちょうどその対面やや上流で開始を待ちます。手前の流れが増水で良いしわが出ている。そこを狙おう。いよいよ最後の二時間です。このために使った時間とお金と皆の協力を無駄にしないように集中しよう。手前の流れで様子を探ると思い通りに掛かった。おとり頃の良い鮎で黄色い。これは狙い通りだ。替えて放つとグングン泳ぐ。自分の正面まで来てまだ泳ぐので上へ登らせるとギュン!デカいマッ黄色が掛かる。これは下見時に遭った高水瀬肩入れ掛かりパターンか!と考えた。これが運命の分かれ道。悪い方へひらめいた。その場所付近で泳がせてみる。魚雷のように流芯を泳ぎあがるが掛からない。ここで無駄な時間を費やす。
 冷静になり考える。やはり手前の筋を探るべきでは?軌道修正し一歩下がって開始時の釣り方に戻すと掛かった。やっぱりこっちか。これでやっとパターンが掴めた。小澤選手、下流に見える大中選手、加藤選手も良く釣っていたので、届かないなと考えてしまう。集中しきれずバレも出てしまう。終了。結果は込の13匹でした。次元の違う釣りで小澤名人優勝、2位は松森さん、3位、4位はやはり大中さん、加藤さんでした。自分の順位は分かりませんでしたがダイワのサイトで見るとまた6位!去年と一緒、進歩が無い。この差をどう埋めるか。小澤名人の釣りを2時間見て、やるべきことは見えてきた感じがします。
 負ければ後悔ですが、自分が入ったポイントのポテンシャルは十二分に有ることは小澤名人の釣果を見れば明らかです。チャンスはあったということです。それを逃したのは自分の実力。あ〜悔しい!

今回の振り返り
 良かったことろ
 走った!泳いだ!良い下見ができた!おとりが動くテンションを少し掴めた!
悪かったところ
 予選前半、もう少し動くべきだった。
 決勝、自分の考えた組み立てを信じるべきだった。
 
予選はBブロック下流エリアからでした。センター下流右岸に立つ。意外に広く探れそう。目標5匹! 朝の立ち位置上流側。本部の近く。エリア交代も楽です。
朝の立ち位置下流側。この辺り、下見ではあまり釣れなかったので人気が無いのか、1人のエリアは十分ありました。 エリア交代後、走って死守したポイント。ここで動かずに粘ることにします。写真は前日の物です。

  九頭竜川勝山 7月 22日 ダイワマスターズ中部ブロック大会

ポイント(Googlemapにリンク) 釣 果 竿 天井糸 上付け糸 水中糸 下付け糸
大会エリア 22匹 シマノリミテッドプロRS 9.0 フロロ0.8−4m 無し メタマグナム0.06号-5m ナイロン0.5-20cm
鼻管ハリス 手 尻 針ハリス 逆さ針 鼻 管 その他
フロロ1.0-25cm 10cm 要7.0号-4本 フロロ1.2 タックルインJ3号 シマノ7.0mm 無し