バス釣りでは「ALL STAR CLASSIC」という大会が30年ほどの歴史もあり、期間中7,000人ものファンが集まるビッグイベントとなっているそうで、鮎釣りでもそれをできないか、ということで今回つり人社さんが主催者となって企画されました。これからの情報発信は雑誌は雑誌、ブログはブログという単独で行うのではなく、全てのメディアをミックスして行うほうが、情報を得る側にとってはありがたい。そうすることで釣りファンをもっと増やして業界全体の活性を図ろう、ということです。そのなかのひとつ、インターネットでの情報発信を鮎の殿堂で!ということで今回お声掛けを頂いたので那珂川まで行くことになりました。
 初めての那珂川なので当然自分でも竿出ししたい。昨年のジャパンカップファイナルで取材させていただき、カメラにも精通していらっしゃることで色々アドバイスを頂いたりして仲良くしてもらっていた地元の八木沢さんにポイントなどをお聞きしようと連絡をしたら、「4日は休みなので案内しますよ」とありがたいお言葉!
 東北道、西那須野塩原IC出口までわざわざ迎えに来てくださり、後について黒羽の町裏へ。大会開催予定のエリアです。マスターズブックで何度も見た場所です。初めて見る那珂川はイメージしていたよりも水が少ない。渇水で20〜30平水より低いそうです。前日も良く釣れた!と言って村田名人が早くも川へ一番乗り!あのパワーはどこから?こちらも八木沢さんから川の傾向と対策を聞いて川へ。ここ那珂川も晩期となり瀬よりもトロや浅いところのほうが良い、ということでやってみますが鮎は見えるのになかなか掛からない。養殖の泳ぎでは相手にされない。となるとどこかでおとりを替えてから緩い流れを攻めないと展開が見えません。右岸よりの大きな石際におとりを引きずり込んで探っていくとギュン!と掛かった。おとりが変わって展開が変わるのか?簡単にはいきません。なんとか2匹追加して水深が少しあるトロへ。地元の方が右岸の岸に座り込んで釣っていたので、その周辺が掛かるのだろうと反対側からやってみるとポツポツ掛かる。おとりに余裕ができたので瀬落ちへ。流芯は入らないので右岸側の流芯際を狙うと明解な当たりで掛かる。お昼までやっと10匹でした。この日は流れてくる青藻がひどく、糸を立てると余計に絡む。寝かせてもすぐに青藻だらけ。そのせいもありどうしても底を切ってしまうようでなかなか追わせられませんでした。
 晩期、鮎が居るのに掛からない。きれいに泳げばすんなり掛かる。長良川中央と同じです。対策はチラシ針。オーナーの満開チラシを使いました。2段目、3段目に掛かる時が多かったです。それでも泳ぎが良くなる、リーチが長い、青藻が絡みにくいの利点はあったように感じます。瀬を攻めてみたときは錨を使いました。お昼は少しあとからやってきた昨年、ジャパンカップファイナルで3位表彰台だった塩野さんも一緒に。貴重な時間を持てました。そしてなんと地元名手お二人がまさかの○○○!おとりが天然に変わらないと地獄が待っているようです。午後は朝の場所をおさらい、掛かった場所をおさらい、4匹追加で3時に終わりました。
 感触としては掛かる時は普通にきっちり追って掛かります。しっかり底を這わないと相手にされない感じ。自分ならどう攻めるのか。1匹目をどこで取るか。丁寧に泳がせて掛かるのを待つには青藻が問題。ならば上下に動けない浅いザラ瀬か、石がごちゃごちゃしている複雑な流れを狙いたい。おとりが変われば浅いところでもどんどん引いておとりを広く動かせる。こんなふうに攻めるかも。
 こんな厳しい中でも村田名人、小澤剛名人共に30匹近く掛けていました!それがALL STARの実力です!
ひとつびっくりしたのは釣りの最中、時折大きなしっぽを見せる魚が!なにかと思ったら鮭が産卵に登って来てるそうです!豊かな河川ですね!
八木沢さん、塩野さん、ありがとう!

つり後は那須高原の中腹に建つりんどう湖ロイヤルホテルへ。前夜祭に参加させていただきました!ちょうど栃木では「ねんりんピック」という高齢者の一大イベントが開催されていて、お年寄りだらけ!東北道SAでも元気そうなお年寄りが多いなぁ、と思っていたらこれの参加者の方たちだったようです。納得。

 
やってきました!関東鮎釣りのメッカ、那珂川です。初めての河川はワクワクしますね!那珂川も長良川に似て昔からの鮎釣り文化を感じます。 那珂川でも一番メジャーな町裏でやってみました。
全面石が入っていて、どこにでも鮎は居るようです。この時期は緩いところや小砂利も良いかと思い探りますが、なかなかパターンが見えてきません。 この辺りでおとりが変わってからやっと廻りだした。
水深膝から股下までのこんな感じのところで良く掛かりました。 瀬の流芯にも良そうですが攻めきれず。見える歩道橋はマスターズブックでも良く出てきますね。
瀬落ちの流芯脇で掛かる。 石色こんな感じでした。青藻がいっぱい流れてきて大変でした。
鮎はまだ若い。サビは一切見られず。15〜17pが平均でした。 帝王も順調な下見でご満悦。

  那珂川(北部漁協管内) 10月 4日 

ポイント(Googlemapにリンク) 釣 果 竿 天井糸 上付け糸 水中糸 下付け糸
町裏 14匹 シマノ競RS R 9.0 フロロ0.8−5m 無し RANSP0.05号-5m ナイロン0.4-15cm
鼻管ハリス 手 尻 針ハリス 逆さ針 鼻 管 その他
フロロ1.0-25cm 20cm 満開チラシ8.0号
J-TOP7.5号-3本
フロロ1.2 タックルインJ3号 オーナーチタン6.5mm