台風16号の影響もほとんどなく、釣れだした情報がある北山川。週末に行こうかな、と検討しているところへ、夏は川漁師さんから、「金曜日から行っています。」の連絡。土曜日朝に現地合流です。ポイントはリクエストに応えてもらって九重の上流、百夜月(ももよづき?)というところです。少し上が竹筒です。到着時刻に合わせてくれた、土鍋釜炊き立てごはん付。河原で納豆ごはんを頂きました。自分にとってはどこのホテルや旅館の朝食よりも贅沢な朝ごはんです。食事中には下流方向からブルドーザーが上がってきて、目の前の瀬を横切り上流竹筒方面へ消えていきました。増水後の減水時はジェット船の航路確保のためにブルドーザーで川底を掘り下げています。当然掘り返した場所は釣れません。河原で走行痕をよく見ましょう。
 モーニングコーヒーもゆっくり頂き、熊野の朝を満喫してからゆっくりと川へ。川漁師さんが用意してくれた天然おとりを借りて1年ぶりの北山川へ。ワクワクします。しかし釣りの方は至ってシビアでした。ほどなく掛かるも2匹目がバレ。3匹目がビリ。波に乗れず。下がりながら鮎がいるところを探して行くのが北山川のスタンダードな攻め方です。居ればパラパラっと、運が良ければ狭いエリアで入れ掛かりになりますが、パラパラを探すのも大変でした。次の瀬の手前まで下り、深瀬からの駆け上がり付近で良型がプチ入れ掛かり。その下の瀬も期待大。ですが他の方が2人入って来られてアウト!少し前までは一人一瀬が熊野のルールでしたが、交通の便が良くなり釣り人も増えて、そうも言っていられなくなりました。でもやってみると分かると思いますが、狭いエリアでは長時間出来ないのが北山川です。粘って掛かるのはトロくらいです。動けない北山川は厳しいです。なのでゴムボートで対岸へ渡る人や、瀬渡し舟で竿抜け場所を探す人もいます。午前中は14匹でした。
 お昼になったので移動します。少し下流の四滝へ。長い良い瀬が有ります。トロから開始してみますが掛かる気配なし。瀬ではポツポツです。ノーマル仕掛けで流芯にはなかなかおとりが入りませんが、際で反応あり。良いおとりが獲れて、流芯へ入っても反応薄い。いくら良い泳ぎでも居ないところでは待てど暮らせど掛からず。ちょっと動かしているところに行けばガツーン!と追ってきます。午後も14匹でした。釣りを終えて2011年の台風12号大水害の被害から温泉施設だけ営業再開した「さつき温泉」へ。きれいになって水害の痕跡は分かりませんが、高台にあるこの施設の天井近くまで水位が上がったことを聞くと、とんでもない水量だったことが想像できます。COOPで川漁師さんが仕入れて来てくれたお刺身などで夕宴です。天の川、人工衛星まで見える夜空が熊野もうでの楽しみでもあります。獣の気配を感じながら爆睡。
※熊野市からでも新宮市からでも熊野川、北山川方面にはスーパーコンビニが有りません。三和大橋近くにある熊野行政局という建物の中にCOOPが有ります。水害に会ってここで移転再開されたようです。生鮮品も売っています。土日も営業しているようですが18時までです。

 翌朝は一面に朝霧がたちこめ、山と空が青く見えました。今日も良い天気になるでしょう。赤木川合流点の熊野川本流はとても良いポイントで良く来たところです。土日は十津川にあるダムからの発電放水が止まるので濁りも少ないですが、発電放水がある平日はダムの濁りが酷く友釣りができる感じではありません。あの濁りは魚にとっては「公害」でしょうが、何とかならないものでしょうか。一応川を見てみると若干食み跡もあり鮎も跳ねています。試しにやってみますがヘチだけ少し食んであるだけで流れの中は泥被りの石が多い。すぐに終了して昨日の四滝の瀬をもう一度おさらいに向かいました。しかし反応は昨日より悪く11時までの2時間で5匹だけ!途中昨年G杯チャンプのK名人がやってきたので少しお話しましたが、70匹近く釣れた木曜日から随分水位が下がったようです。やはり鮎が動いたあとは活性が上がりますが、水位が下がると釣り荒れも加わって一気に厳しくなってしまいます。午後も厳しく3匹だけ。3時に終了して早生のミカンを買って帰りました。
 熊野、北山川ですが、紀勢自動車道路の延伸と尾鷲熊野道路の開通で随分楽で早くなりました。行きは夜9:45鈴鹿出発、津ICから高速利用で道の駅、瀞峡街道・熊野川に0:15着でした。帰りも15:30北山川発、R311経由でみかん購入、途中PAで休憩して18:30には家でした。4WDは必須ですが、湯ノ口温泉にはバンガローもあって安く泊まれます。他の河川にはない魅力がいっぱいの北山川、イイですよ。大きな増水が無ければ10月いっぱいは楽しめます。
 
朝、前日から釣行の夏は川漁師さん、Yさんと合流。川漁師さんの土鍋釜炊き立てごはんで迎えてもらいました。北山川の河原でいただく炊き立てごはんと納豆、味噌汁、この上ない贅沢です。 ここで少し掛かる。2日間で一番良かったところ。目の前に崖があるところです。
平均的サイズはこんなかんじ。おとり頃です。良く泳ぎます。 川幅の狭いところでは、ジェット船が竿先をかすめていきます。ちゃんと航路を空けておかないとブッブーと警笛を鳴らされますよ。
川漁師さんが朝一6連発した流れ。何処で掛かるのか、おとりを入れてみないと分かりません。 四滝の右岸を車で行けるところまで来るとここになります。長い良い瀬が有ります。
瀬の上には広大なトロ。旧道から見ると良石がいっぱい見えたのでやってみましたが、反応薄い。しかし川に立って見るのと上から見るのと見え方が全然違いますね。 トンネルができて旧道は動物が通りやすくなりました。猿が弁当調達にやってくるので注意しましょう。
今日の五つ星ホテルは赤木川合流点で。朝霧が立ち込めて荘厳です。朝霧が出れば本日の天気は保証されたも同然です。ここは良いポイントですが、今年は十津川系のダムの濁りがひどくイマイチです。 瀬の流芯はおとりが入らないので、流芯の際を攻めると掛かった。たまに流芯におとりが馴染んでも反応はイマイチだった。
土日、北山は多くのつり人でにぎわっていました。平日ならこの瀬に1台車が有れば違う場所へ行きます。それが熊野流。 こんなロケーションでのランチはなかなかないでしょう。
どうです?いい瀬でしょう。素直な鮎なので居ればガッツーンで追ってきます。なので反応なければポイントを変えるのが一番! 渓谷にゴーッとエンジン音が聞こえてくるとジェット船接近です。黄色い旗が先に見えてきます。航路におとりが入っている時は一歩下がって航路を空けます。
一番深いところを通ってやってきます。お客さんがたくさん載っているとかなりエンジンをふかして登ってきます。 釣り師や川舟、カヤックなどを考慮して、完璧なテクニックで操船されています。この辺りに来た時になぜか鮎が良く掛かる。
ブオーン!手を振ってくれるお客さんには愛想よく!登りのときは出発後間もない場所なので皆元気ですが、下りの船の時は寝ている人も多い! 北山川で面白いのはこういった深瀬です。押しが強く当たりも強い、もちろん引きも最高です。
釣れんかったけど癒されました。大満足で帰ります。

  北山川 9月 27日、28日 

ポイント(Googlemapにリンク) 釣 果 竿 天井糸 上付け糸 水中糸 下付け糸
九重
四滝
28匹
8匹
シマノ競RS R 9.0 フロロ0.8−5m 無し RANSP0.05号-5m ナイロン0.4-15cm
鼻管ハリス 手 尻 針ハリス 逆さ針 鼻 管 その他
フロロ1.0-25cm 20cm JTO7.5号-3本 フロロ1.2 タックルインJ3号 オーナーチタン6.5mm 無し