解禁から好調をキープする宮川上流。平日でも結構な人出です。前日、宮川入りしている岡田名人(今年も全日本鮎釣り選手権にフィッシング遊チームでご一緒させていただきます!)から笑いが止まらん!と電話をいただき、ワクワクして到着。前日は増水濁りからの引き水で良かったのかと思いきや、ポイント選択の適切さで岡田名人は他の方たちより圧倒的な釣果を出していました。ポイントはdeibuが解禁日に入った小又ですが、解禁時に良かった棚はペースが遅かったそうです。入れ掛かったのは解禁時は浅い流れだった左岸側の流れ。解禁時も鮎は多く見えたのですが、近づけば散ってしまう流れで竿は入れませんでした。目の付け所が違う。
 さて仲間も沢山集まり、各地の名手もちらほら。今回は宮川でも大会の会場となる「大熊」という人気ポイント。増水した水位は解禁時より10p高程度まで落ち着いています。岡田名人からピチピチおとりを頂戴し、流れへ。朝は冷え込んでいました。宮川は谷が深いので朝日が差すのも遅いです。でも増水でリセットされ、瀬にも元気鮎がいるだろうとねじ込みましたがこれが失敗。瀬落ちなどの緩い流れでは早朝から掛かっていましたので、ポイント選択ミスです。最初の瀬でそれに気が付いて方向修正すればいいのに、まだ瀬にこだわる悪い癖。さまよい歩き、おとりもくたくた。ここで掛からんかったらアカンやろ、というトロ脇の石の向こう側の入れにくい流れでやっと1匹目。開始1時間半もかかってしまいました。そこからはポツポツと掛かりましたが解禁時よりは平均サイズダウンです。
良く掛かっていたのはトロの中の生きた流れの大きな石周辺。終日掛かっていました。動きながら小場所で拾っていく釣り。日が川全体に当たるころは鮎の活性も上がり、石色が綺麗になったところで鋭い当たりを楽しめます。
 「大熊」エリア最上部の大トロの下の瀬まで探り、お昼前になったので戻ろうかと思ったころに岡田名人が下から上がってきました。朝一から掛かったそうです。
 「今から入れ掛かりポイントを教えたる!」・・・え?何処にあるの?散々この辺りはやりましたが?
 「いや、あそこは攻めてないやろ?」・・・そこは自分が探ったさらに上。大トロのトロ尻で水深は足首ほど。石も小砂利から大きくても握りこぶしくらい。でも確かに石色はピカピカ。
 「ここに立ってじっと見てみい!」・・・おぉ!追い合いしている鮎がそこかしこに!
 「ナイロン使って徹底的に泳がせろ!」・・・へい!しかしナイロンは持っていないので複合で泳がせる。おとりに絡んでくる野鮎が見える!こんなところで掛かるのか!真夏の天然河川なら考えますが、5月の放流河川ではポイントとして見立てられない場所。目からうろこでした。ここで昼も喰わず3人でしばらく笑いながら釣りました。deibuはここで20匹以上、岡田名人は30匹以上掛けました。群れ鮎も多く居ますが、「群れ鮎は掛けたら罰金!」と名人に言われ、群れが来たら引き離します。群れが来ると野鮎も怒るので近くで良く掛かりました。群れ鮎は3匹掛けてしまいましたが、白く小さい鮎です。これまで狙えばかなり数は出るでしょう。でもそれを狙わなくても黄色い鮎で十分楽しめます。泳がせ名人の方はぜひここを試してみてください。めちゃくちゃ鮎が居ます。
 2時ころには午前中曇っていたポイントも良い色になっていたのでおとりを入れると良型連発。飯抜きでやっていたので腹が減っていましたが、そのまま続行。岡田名人は3時上がりで余裕の76匹。5時過ぎまできれいに見えるポイントを攻めていきましたが、釣りも雑になり数は出ません。雑になると待てなくなります。悪い癖です。それでもポツポツ拾って終了。釣果は66匹でした。解禁時よりは平均サイズはダウン。これでも十分ですが、岡田名人にあのポイントを教えてもらっていなかったら40匹台だったと思います。先入観を持たず、川と石色をよく見る。それにあった最適な釣り方を選択する。良い勉強になりました。
 好調な宮川ですが、さすがにどこでも掛かることはなくなりました。鮎が居るところは石色が違います。浅くて明るいところは茶色く光っています。深くて明るいところは青黒く見えます。岩盤も黒い岩盤は釣れます。茶色いくすんだ石は捨てましょう。
 岡田名人の釣りを見ていて、やはりチャラでの泳がせはナイロンが断然有利ですね。泳ぎが違う。それに勝手に泳がせているようですが、竿先があっち向いたりこっち向いたりとすごく動きます。ダイワのTV番組の有田川で山本名人が魅せた泳がせテクニックと同じです。高い技術が必要ですが、すごい武器になりますね!ちなみに山本名人が番組で釣っていた有田川のポイントは、deibuも解禁にやったポイントです。そこで翌日にロケだったのでものすごくイメージが分かり易くて面白かったです!
 
朝一狙った場所。冷え込んだ朝にこのポイント選択は間違いです。日中は少し掛かりますが釣り返しは効かない。 ここも間違い。夕方も石色は暗かった。
やっとおとりが替わった場所。苦労しました。 居つきの鮎は全てこんな感じです。
良く掛かったポイント。石が綺麗です。 終日掛かっていたトロ場。ここも青黒い。
相変わらずきれいな鮎が掛かる宮川上流。 お昼になったので戻ろうかと思ったら、岡田名人がここをやれ!と教えてくれました。自分の目ではポイントとして見られなかった場所。入れ掛かる。
この周辺は石色ピカピカです。笑いながら入れ掛かりする岡田名人です。 入れ掛かり継続中の岡田名人。見るとしゃがんでいました。
初期になかなか狙わないポイントですね。じっとして見ていると鮎が追い合いしています。 3時ころ良型5連発した小場所。輝いて見えたので竿を入れたら掛かりました。
ここも夕方一流ししましたが散発です。 こういった瀬もまっ黄色が掛かりますが小さいです。
沈んでいる大きな岩の向こうが綺麗でした。夕方ここでは3匹 この棚は夕方1匹。この下の広いトロは昔好きだったポイントです。トロの中間にあるザラ瀬で良く掛かっていました。
この日一番デカい鮎。良い鮎でした。 左の鮎が掛かったポイント。青黒いところです。
本日の釣果 解禁日よりは小型化した。

  宮川上流 5月22日  

ポイント(Googlemapにリンク) 釣 果 竿 天井糸 上付け糸 水中糸 下付け糸
大熊周辺 66匹 シマノ小太刀RS 8.0 フロロ0.6−3.5m フロロ0.4-50p 感激0.03号-4m ナイロン0.3-15cm
鼻管ハリス 手 尻 針ハリス 逆さ針 鼻 管 その他
フロロ0.8-21cm 0cm 一角6.5号-4本 フロロ1.0 2号 オーナーチタン6.0mm 無し