さて大会当日も朝から湿気を感じる天気です。5時受付開始と早い!御手洗の本部会場はメーカーや協賛ののぼりがはためき朝から熱気が漂っています。抽選を済ませ、各エリアへ。Cエリアのおとり配布場所は昨年から大きく変わり鮎の瀬橋の上流右岸になっていました。狙いはメインの瀬を左岸側から。左岸側からだと両側を探れるし、下流方向へ広く動きやすいからです。3列配布でおとりをもらうと自分より前の選手たちは皆下流鮎の瀬方向へ!上流へは一人だけ。如何に好ポイントでもこれだけ入ればかなり動きにくいでしょう。迷わず上流へ。少し走って先頭に立つ!リードを保ったまま狙いの瀬へ。一番乗り。昨日より良さそうに見える。(気分的に)後から来るのは先ほど追い抜いた方だけ。やり放題か!その方は胸まで浸かって対岸へ。少しするとさすがに選手が何人かやってきます。やはり真ん中の岩に渡ろう。真横に渡ってはたどり着けません。少し上流から流されながら目指します。やっぱり背が立たなくなり泳ぐ。たどり着けないか!と思ったころに足が届く。たどり着けばそこはパラダイスか?昨日やってみて右岸から立ち込んでもどうしても届かない場所がやり放題。それに左岸側も望みが持てる。岩の間も良い色をしていたのでそこから探ってみようかと考えて開始時間を待つ。
 すると左岸からパラソル持った4人組が降りてくる。割とご年配の方たちだったので来るとは思っていませんでしたが。。。左岸からは腰ほどの深さで容易に渡って来れるではありませんか!ひょっこりひょうたん島に3人になってしまいました。その方たちは開始のホーンは待ちません。早速掛けています。オロオロ。自分は右岸向きに立ってその場所だけは死守するぞ!で待ちました。
 7:30開始、10:30帰着の3時間です。いきなり瀬からで苦しくなりましたが、慎重におとりを入れていきます。強い流れでおとりがやっと落ち着いたと思ったら掛かった!黄色い20p!最高のスタート!黄色い鮎だったのでこれは入れ掛かるかも!期待しましたがなぜか当たりは遠い。ポイントを変えながら探りますが1時間でやっと3匹、その後掛かりません。自分でノルマは込8匹としていました。あと3匹!1時間半が経過し少し焦る。周りもあまり掛かっていない様子。
 もう一度やり直す。岩の上流部まで行って瀬を探ってみる。最初の1匹目が掛かったところで待望の4匹目!針を変えて慎重に手前から流れに滑り込ませる。入れ掛かる。ここで少し調子が出て5匹掛かる。最後が小ぶり。これでこの場所を諦めやや下流でもう一息の追加を狙う。左岸向きで掛かった!慎重にためているとそこに枝木が引っ掛かってしまう!ロケット発射!残念。右岸の方が2連発!まだ掛かるぞ!右岸側を丁寧に。掛かった!またバレた!これが出ると繋がりません。中央で釣るための法則が崩れる。おとりをどんどん変えて探りましたが追加できず。込10匹で13分前に終了。
 Cエリア予選トップは小沢聡名人とシマノのトリプルフォース開発の西口名人が瀬で11匹、込10匹はエリア2番目!一応役目は果たせました。鮎の瀬はやはりかなりの混雑だったようです。岡田さん、森川さんはもちろん危なげなく釣ってますので予選は5位くらいで通過です。ドリームチームは全て予選通過、コケなくてよかった。
 予選トップは3名合計釣果40匹のぶっちぎりでRSラシュランチーム。2位が29匹でしたのでその突出ぶりが良くわかると思います。そのなかでも小澤剛名人は17匹と圧倒的釣果で参加全選手中1番です。決勝へは30%が進出、シードチームを加えて39チーム?が決勝へ。
 エリアは同じ担当で、予選と違うのはエリアごとに入川抽選、2時間終了後に納竿です。くじは運良く6番。決勝は鮎の瀬と決めていました。人数が減れば動けるかなと判断。瀬肩の波立ザラ瀬に立ちました。予選から時間を置いているのでおとりを楽に変えられるのではないかと思ったのです。13:00スタート。スーッと流れになじんでくれたので掛かる感じですが反応がない。これは嫌な感じ。3人ほど挟んだ下流で斉藤師匠が早速掛けている。10分で移動。瀬に入る。瀬を養殖おとりで攻める場合は、思い切って流れに入れ、なるべく早くおとりが落ち着くところを探すことが重要です。落ち着いたら集中して待つ。おとりに動きが出るときは高い確率で掛かります。動きが出ないときは軽く鼻を持ち上げて少しづつ移動しながら落ち着くところを変えて行きますが、水面から出して移動を繰り返すとおとりが急激に弱ってしまいます。こうなると瀬は攻めきれません。悪いパターンへ。
 どんどん釣り下がって養殖おとりでも馴染むスポットを探そうとしますが、どうしても竿操作が雑になってしまい余計におとりが落ち着かない。そうなると根掛かり多発。最悪のパターン。瀬の中でおとりをうまく繋げている方たちはポツポツと数を重ねています。あっという間に1時間経過。普段の大会なら心折れていますが、今回はチーム戦。なんとか1匹でも掛けなければ。こんな時は大きくポイントを変えるに限ります。新鮎の瀬橋すぐ上の平瀬へ。例年ならこの時期最高のポイントですが、今年はまだイマイチでした。下見時もあまり釣れておらず決勝も選手は瀬落ちにお一人だけ。対岸も選手以外の方たちだけ。水深1m前後で石は大小詰まっていて良いところですが、ポイントが絞りづらい。イメージ通り掛かれば全面ポイントに見えるし、掛からなければ全面ダメに見える感じ。色が変わってきたおとりをだましだまし流れに馴染ませ、今度はひたすら待つ。おとりに動きが出た!横に逃げた!ドーン!やっと掛かる。デカい。足が攣ってひっくり返りましたがなんとか取り込む。25pオーバーのきれいなメス。
 開始から1時間半が経過していました。残り30分、まだ十分ある!そのおとりに替えると押しの強い流れを上っていく!おばせを出しすぎないように注意して上らせると簡単に掛かった!今度は20pのおとり頃。熱くなってくる!しっかり針交換をしてよし!行け!スッと流れに入っていくおとり。すぐさま伝わる追われ感!また掛かるぞ!ギュン!掛かって底バレ。これがリズムです。ここで波に乗りきれなかったので追加できず。対岸や上下の方たちも掛けていたので、この平瀬は有望だったはず。攻めきることができなかったのでかなり悔しい思いでした。 決勝Cエリア最高釣果はまたもや西口名人が11匹。西口名人はこの辺りでは有名な瀬釣りの名手です。おもりを完全に使いこなし、強い流れを完璧に攻略していきます。常に他の方たちの2倍、3倍の釣果を出している中央瀬釣りスペシャリスト。今度じっくり見学してみたいです。 本部へ戻ると岡田名人、森川名人、しっかり釣ってきてくれていました。私も同じだけ釣っていれば10位内入賞可能でした。この不安定さの克服が課題です。優勝は先ほどの西口さん、宮井さん、坂本さんのシマノインストラクターチームです。合計釣果30匹。瀬釣りスペシャリストチーム、さすがです。準優勝チームのAエリア担当の方は、予選、決勝共に15匹でトップ釣果でした。イカの瀬の瀬肩付近(定かではありません)だったようです。3位にはチームカツキさんが念願の表彰台!脂の乗り切った強さを感じる上西名人、熟練の中里名人、今シーズン好調の辻名人は4連続の3位だそうです!勝木社長も満足のご様子でした。あ〜自分が頑張っていれば。。。
 昨年のふがいない成績にも関わらず、今回また機会を与えてくださったフッシング遊(アサヒレジャー株式会社)様に感謝いたします。

 さて今回の反省です。
良かったところ
下見では傾向と対策が分かって良い下見にすることができた。
仕掛けの調整もうまくいった。
予選で走った!(走れた)
悪かったところ
肝心なところでバラしてしまう。
決勝開始時のポイント選定(シマノセミでも確実に獲れるポイントではなく、「ひょっとして」を選んでいる)
釣行2日目の午後ともなると体力がない。足が攣る。熱中症気味になる。
焦りが竿操作に出る。
この時期になるとブヨがいっぱい!ハッカ水スプレーしてもすぐに寄ってくる。集中の妨げ。。
 
予選で入った場所。瀬の真ん中ほどにある岩です。ここを独り占め!と思ったのですが。。ここに立って左右の岩の下を探ってからやや下流本命の右岸向きをやろうと思っていました。 同左左岸向き。正面は深い淵へ流れ込む危険な流れですが、少し上はこの水位で腰ほどで流れもやや緩いので簡単にここまで来れる!知らなかった!パラソルの方たちがやってくる!
右岸上流向きです。やや上にも岩があってヨレを作っていますがここは掛からないことが前日の下見で判明。掛かるのはそこから深くなり駆け上がっていくところから。狙いはソコ! 右岸からはどうしても届きません。ここは竿抜け間違いなし。そう踏んでいました。平水なら攻めきれる。
左岸側も石は良い色です。こちらも掛かりました。丁寧に探ればこっちも良いポイントです。 建物が関観光ホテルです。今回の宿泊場所。この立ち位置で良く掛かった。
決勝立ち位置。昼になって一旦静かだったので浅場で掛かるかもと思ったのが間違い。朝は掛かる場所。対面やや下流に小沢名人。同じように苦労する。 決勝立ち位置下流向き。3人はさんで下流に斉藤師匠。開始早々連発させるのを見て移動を決意。
ここで残り30分、2匹掛かる。3匹目はバラシ。毎年良いポイントですが、渇水時はイマイチでした。新アカ付きだしていよいよ本領発揮と言う感じです。大型が居ます!

  9月14日 全日本鮎釣りチーム選手権 長良川中央 

ポイント(Googlemapにリンク) 釣 果 竿 天井糸 上付け糸 水中糸 下付け糸
関観光ホテル下
鮎の瀬橋下流
8匹+2匹 シマノ競RS R 9.0 フロロ1.0−5m 無し メタマグナム0.06号-5m ナイロン0.5-20cm
鼻管ハリス 手 尻 針ハリス 逆さ針 鼻 管 その他
フロロ1.0-25cm 20cm イニシア6.75-4本
スパット7.5-4本
フロロ1.2 TJワイド完全安心3号 オーナーチタン6.5mm 小澤式背針