大会当日。天気、水況は最高です。夜は結構冷えたので、朝の活性が少し心配。参加選手は45名、上位5名が全国です。エリア、入川順抽選は、第1試合(6:45〜8:15)Bブロック2番、第2試合(9:00〜10:30)Aブロック22番、第3試合(11:45〜13:15)Aブロック13番です。第1試合を自分の好きな本部前の瀬で勝負できそうなのでここで流れをつかみたいところ。第2、第3試合は瀬で手堅く掛ける。こんなプランを思い描いていました。さていよいよスタートです。
【第1試合】
第1試合は思い通りのポジション確保。下の瀬はちょっと水が高く攻めにくそう。朝は逆光で見づらいですが、だいたい分かっている流れなので竿に感じる感覚でおとりを流れになじませます。入れたときから反応が多くこれは掛かる感じ。掛かりました。1匹目がイメージ通り掛かると気持ち的には随分と楽です。掛かる鮎は15〜17pで小ぶりですが、良く食っていて元気な鮎です。2匹目はマッ黄色!これは入れ掛かりか?最初の40分ほどがペース良く目標の6匹をクリア。下段の流芯を狙いますが流れに弾かれて止まりません。反対を向いて2番流れを少し探りますが落ち着かせられず。最初の立ち位置少し上を探る。1匹追加で終了。トップはシードの梅村さん。13匹で圧倒的釣果。込9匹は2番手か?
【第2試合】
さてゆっくりする間もなく2試合目が始まります。自分としてはこの2試合目が一番難しいのでは、と考えていました。というのも今シーズンの郡上は、朝一は良く掛かる気がします。その後少し中だるみを感じます。川が静かな時は良いようですが、釣り人が入って騒がしくなると掛かりにくくなる気がしています。2試合目のスタートは後ろから2番目なのでゆっくり行けます。出発からスタートまでは余裕があります。予定通り名皿部橋を渡って右岸からアプローチ。お宮さんからの瀬が少し緩くなるところを目指しました。スタート位置として目星をつけておいた場所には当然先行者が居ます。ブッシュで見えませんが赤い竿が立っています。その方の少し下に陣取ります。さあ、試練の第2試合です。大きな石が並ぶ瀬の中へ。良い感じで流れに乗った感じ。反応を待ちます。おとりが流されるので見てみると小さい鮎が掛かっています。貴重な1匹目。もう一度同じ筋へ。少し時間がかかりましたがやっと掛かった。おとり頃の掛かり鮎が見えますが顔付近に掛かってる!急いで抜きにかかるとポロっ!落ちました。大会ではこれが致命傷です。2匹目の養殖を使ってもう一度仕切り直し。30分以上経過していたと思います。やっと2匹目。16p程ですが良い鮎です。これで立て直せるか。徐々に下がりながら反応を探ります。小気味よい当たりで掛かった!サイズダウンですがおとりになんとかなります。元気に泳いでくれるものの流れてきた草に引っかかったら一気に弱る。うまくいきません。下流ではシードの猿渡さんが手堅く掛けています。目の毒です。残り30分を切るとどうしても焦ってしまう。ちょっとの焦りがおとりの泳ぎに出てしまう気がします。そうなるともう試合を維持できません。込5匹で終了。2試合目が終わるとお昼休憩があります。シマノのセミは参加費無料、入川券支給、お昼の弁当付です。この時間に皆が情報交換。そして中間発表もあります。上位の選手は3試合目をどう手堅く戦うか。上位を狙える位置の選手は逆転に闘志を燃やす!中位の選手は大逆転を伺う。そして消化試合となってしまった選手たちと悲喜こもごもです。deibuはその時点では第3試合に単独トップあるいは2位辺りを獲れば上位へ食い込むチャンスが残っていました。そしてこの中間順位でトップが斎藤師匠!得意のトロ瀬で着実にかせいで首位です!2位は小澤名人。
【第3試合】
さあ、泣いても笑ってもこれで決まります。3試合目は2試合目に引き続きAブロック。スタートは13番目。一番きつい瀬を狙おう!と考えて出発!名皿部橋手前まで来ると橋周辺がまだ入れそうです。斎藤師匠が好釣果を出したところ。ここでひらめいた!瀬では込8匹くらいは出そうな気がします。しかし込10、11となるとかなり厳しい。トップを取るには込10匹以上欲しい!橋下の砂利底にはかなりの鮎が居ます。これを攻略できれば数が出る可能性がある!ここで4位、5位を取っても同じこと。ならば可能性に賭けて勝負です!まずは橋上左岸に立ちましたが、もう少し上でないと厳しそう。迷った挙句、橋から50mほど下流の平場へ。渇水時は鮎が溜まっていた当たり場所です。しかしこの大会に向けた下見ではなぜか掛からなくなっていた場所。鮎が散ったようですが、朝から水位もグッと下がって人も多く入っているのでまた溜まっているかもしれない、と考えました。狙うは石ではなく明るい砂利底。水深は膝くらいか。下見では石があるところを狙っていたので、砂利底を狙うべきだったかもしれないとも考えました。ここで針も悩みます。調子が良かった刻で第2試合バラして失敗しました。それもあって軽い針にしようと一角7号の3本錨にしました。さあ、ひらめきに掛けてスタート!入れてすぐに分かります。これは失敗だ。反応薄い。でも瀬に移動するには10分以上のロス。短時間勝負では致命傷。ここでやるしかない。おとりを水平に、頭を川上に、をイメージに待ちます。横にフラッと動いたと思ったら掛かった!でも頭を振ってる感じ。外れるなよ!水面を割ったと思ったらポチャン!薄い反応の中でやっと掛かった鮎だけに痛い。針をイニシアブロンズ7.25の3本に変えます。しかし今度は確実に掛かった当たりでギュン!またバレた。涙が出ます。針を刻に変える。今度は上流まで引っ張り上げるような当たり!またバレた。何がいけないのか。もう勝ち目はなくなりましたがもう1回掛かりましたが水面でこれもバレ。何もできないまま終わってしまいました。第3試合目はやってはいけない釣果なし。結果は、半分より後ろの26位でした。あ〜情けない。でも3試合そろえるのはほんと、難しいですね。
で、気になる斎藤さんはどうだったのか。狙いの瀬に入れず、平場で苦労し込の5匹で逆転を許し7位でした。あと2匹取っていれば、です。優勝はシードのSさん。インタビューで印象に残ったのは、第3試合、同じAブロックでポイントの絞り込みができなかったので、下流の選手が多く見える場所に立ち、掛かる状況を見ながら自分の釣りを組み立てた、と言っていたことです。第2試合終了時に5位以内に付けていたので、落とせない第3試合ですが、非常に冷静に試合を組み立てていました。これは試合の戦い方として見習うところですね。また2位で通過の小澤名人。1試合目こそ順当にトップでしたが、第2試合目は本部前の平場で動けない中、前半45分掛からなかったそうです。それでもそこからおとりが替わると込8匹まで持っていくのはさすがです。どんな状況下でも最後まできっちりおとりをコントロールし続ける技術と精神力は強さの秘密ですね。3位のEさんも第2試合終了時上位だったので、第3試合は自分の釣りをしてやりきろうと挑んだ結果が3位と言うことで会心の戦いだった様子でした。
 この試合方法はとても疲れますが、技術、精神力、戦術などすべてがそろって初めて結果となるいい選抜方法ですね。実力者が上位に来るのも納得です。
さて自分の反省ですが・・・
第2試合がすべて。もっと瀬の荒いところから勝負するべきだった。
瀬よりも緩い流れでもきっちり掛ける技術がない
不得手に感じるポイントがまだまだ多い
反省するために郡上杯出ようかな。。。
 
第1試合の立ち位置 同左上流側
第2試合開始立ち位置 同左下流側
同上上流側 中間発表上位3人!斎藤師匠、小澤名人、シードの梅村名人!昨日は神通G杯、今日はシマノ、明日は下野参戦とタフなN倉名人。
第3試合開始立ち位置上流側 同左正面 ここを狙った!けどコケタ!
同上下流側

 長良川郡上 7月20日 シマノJCセミファイナル中日本大会 

ポイント(Googlemapにリンク) 釣 果 竿 天井糸 上付け糸 水中糸 下付け糸
ウインドパーク周辺 10匹 シマノ競RS R 9.0 フロロ0.8−5m 無し メタゲーム0.04号-5m ナイロン0.3-15cm
鼻管ハリス 手 尻 針ハリス 逆さ針 鼻 管 その他
フロロ1.0-23cm 20cm 刻7.0-4本 フロロ1.0 オーナー白一体2号 オーナーチタン6.0mm 小澤式背針