大会3戦目。シマノとダイワの教訓を活かせるのか。いざバリバス全国へ!という気持ちで挑みましたが。今回はシードを頂いていますので苦しい予選は見物できます。鮎の活性はどうなのか?決勝予想エリアだけを見て回ります。
 最近の郡上は少しくらいの増水では垢が流れません。水がドッと出てすぐに下がる感じ。山の保水力が落ちているのでしょうか。コンクリート、舗装、側溝が増えて雨が降ればすぐ増水、そして止めば元通り。どこの河川も同じようになってきましたね。で大会エリアも垢は付きすぎなほど。めちゃくちゃ鮎が居るのに追わないので皆さん苦労しています。しかし追う鮎も当然いますのでそれをいかに掛けるか、が勝負どころと考えて作戦を考えていました。
 ポイントは基本、瀬狙い。鮎はどこにでも居るので追う鮎を狙いやすい場所です。そして今回のキモはソリッドを使うこと。前回の2戦、板取ではザラ瀬をリミプロFWのチューブラーでほぼ思い通りおとりをコントロールできた。その感触を残してマスターズ。岩盤混じりの瀬を狙ったが瀬の中でおとりをコントロールしきれない。それであと1匹が捕れませんでした。速い流れのなかでおとりを落ち着かせるには、自分ではかなりシビアに竿操作してやっています。おとりが元気ならずいぶん楽になりますが、最初の養殖おとり、小さいおとりではさらにシビアです。少しでもテンションが強いと流れにはじかれてしまいます。逆にテンションが緩んでも流される。それさえもコントロールできれば釣りの死角が無くなり、緩い瀬でも速い瀬でも同じ感覚で操作できると思いますが、これはほんと難しい。トップに君臨する名手たちはここのレベルが一段高いのだと思います。
 で、それを助けてくれるのがソリッドです。程よい「あいまいさ」がシビアさを打ち消してくれる感じ。たとえるならかなり速い岩盤の流れに洗面器ほどのわずかなくぼみがあって、そこにおとりを留まらせたい。チューブラーではなかなか上手くいきません。少しでも浮けば流される。鼻を引きすぎるとはじかれる。緩むと吸い込まれる。ソリッドなら穂先を曲げない(実際には曲がっている場合もあります)ように意識を集中していればおとりがその場に留まってくれます。瀬の中でこれがうまくいくと自分の中ではほぼ掛かるイメージがあります。長くなりましたがこんなことを考えて今回はソリッドで瀬を狙う!を作戦の柱にしました。そして針。試合前に某名人に昨日の下見感を聞いた中で印象的だったこと。石についた虫の巣などを拾いやすいので6号の針を使った(某名人、普段は6.5号より小さい針はあまり使っていない)と言うこと。なるほど。たしかにそれで苦労する。軽い針にしよう!でも6号は持っていません。一角ライトもない。なので3本錨を少し針ケースに入れておきました。
 決勝は予選勝ち上がりの方とシード合わせて63名。ここから6名が全国行きです。くじは52番。竿は競RSを持ちましたので瀬狙いです。ポジションは本部前、周りでは一番明るく見えたのでマスターズ予選の時の少し上、瀬の始まり部分を選びました。
 11:40試合開始!1匹目はソリッドの効果を発揮する前に掛かる。中型。2匹目、3匹目は超小型が引っかかる。1匹目の中型掛かり鮎で芯へ入れるがどうもなじまない。養殖2匹目にチェンジ。芯へ入れる。ソリッド効果で踏みとどまる感じ!くるぞ〜!きた〜!4匹目良型ゲット。これで攻めやすくなります。細かくポイントを通しますがさすがに付鮎は少ない。「逃げ」を感じるところでは粘る。ギュギュ!ギューン!でマッ黄色で5匹目、パターンが掴めて6匹目もマッ黄色、反応薄くなり少しポイントを下げる。岩盤からの絞り込む瀬。マスターズより水量は多いがやっぱりソリッドだとおとりがなじむ。これは絶対来るぞ!キター!イメージ通りに掛かった。これはまだ掛かるぞ。が、痛恨の根掛かり。取りに行くのはしんどい流れ。竿を二度、三度とあおると。。。。モキ〜!あれっ?変なところで竿が曲がっていく!スローモーションのように真っ二つになっていく競RSを夢のような感じで見てしまいました。ふと我に返り竿の回収、運よく外れたおとりの回収にも成功はしましたが。
 時間は半分を過ぎたところ。竿を交換に行かなければ。右岸で釣っていたので川を切らないといけません。上流側は選手がまんべんなくいて渡り場がかなり上、その時、対面にいた森川さんが自分の前を渡りな!と合図。ありがたや〜!で駐車場まで小走り(気持ちは)で戻り竿交換、川へ戻った時には息切れ、メガネは曇り、足はガクガク、もちろん自分が釣っていた場所は入れず。ですが残り時間はまだ十分。
 この時迷いました。現時点で込9匹。10匹なら勝ち上がりの可能性があるか、と考えていましたが、万全にするにはあと2匹欲しい。近くで入れる場所はさっきまでやっていた瀬の少し下の左岸、少し上支流の合流点付近の2か所。瀬へ行けば1匹は掛かるかと思いましたが、2匹となると上が良いかと判断。上へ。しかしこれが反応悪い。好転するとは思えず残り15分で瀬へ。時間を気にしてしまい焦りが出ておとりが落ち着かない。しかし残り5分で掛かった!ポトリ。。。バレ。一角7号の3本錨を使ってばっちりでしたが、このときはすでに使ってしまい、イニシア6.75号の3本錨にしていました。そのせいかは分かりませんが、すべてが裏目に出る感じ。そこから先は釣りになりませんでした。結局前半1時間の釣果で終了。で、結果はやはり10匹は確定、9匹が15分の早掛けプレーオフとなりました。
 早掛けは2回目。1回目は昨年バリバスカップの全国で敗者復活戦で全国シードを掛けて挑みましたが負け。勝てる気がしません。9匹が4人で、4位から7位を決める戦いです。全国は6位までなので一人おっこちるだけ。今日の流れから考えるとどうも自分が引きそう。プレーオフはN野さんが見事一抜け。あとは3人とも掛けられず抽選へ。今シーズン「持ってる」W田さんが5位くじゲット!残りは2枚、引きました、7位を。。。6位は実力者I瀬さん。優勝はぶっちぎり14匹で小沢聡名人。2位、3位はN瀬さんとマスターズブロックでもお世話になったH窪さんが10匹同数でした。
 何が悔しいかと言えばあと1匹釣らなかったこと。決勝でもプレーオフでも1匹掛けていれば何も問題はなかった。それに根掛かりさせたこと。おとりが替わってすぐだったので仮にアクシデントになっていなくてもこれはいけませんよね。一番集中するべき場面ですができていなかった。これが今の実力と考えます。次のシマノセミファイナルに絶対活かすぞ!


 折れた竿ですが伏線がありました。昨年馬瀬川での釣行時、竿を伸ばした状態でコケました。元竿付近を石にぶつけて、その上は水面をたたいてしまいました。元竿はダメージがあったので交換しましたが、他はその後使用しても問題がなかったので大丈夫かと思っていましたが、やはりダメージを受けていたようです。あおった時に折れましたが、そのせいで折れたわけではありません。でも「今、折れるなよ!」と叫びたい気分でした。トホホ。
 

今回良かったことろ
竿、仕掛けの選定が合っていた。
イメージ通り掛けられた。

悪かったところ
おとり交換直後の集中不足
残り30分のあせり
プレーオフでの完全泳がせ
 
名皿部橋から下流を見る。バリバスカップも270名ほどの参加者。多いですねぇ。 石色を見る。垢は付きすぎ。鮎は多く見えます。(偏光を当てて撮影)
釣り人の近くでも鮎は食んでいます。橋周辺は良く掛かっているようでした。 名皿部橋から上流を見る。良いポイントが目白押し。deibuの場合、大会の下見をどこが掛かるか?でやっていると勝てませんでした。どうやったら掛かるのか、を考えてやるようになってから結果が出るようになりました。
決勝戦の立ち位置。明るく見えたのでここにしました。 同左下流方向。ポイントは多い。下のトロも視野に入れていました。そこも石色が良いです。
同上上流方向。鮎は多いが掛けにくいポイントです。皆、悩みます。 5番が折れました。44,800円也。心も折れますね。

 長良川郡上 バリバスカップ中部予選 6月29日 

ポイント(Googlemapにリンク) 釣 果 竿 天井糸 上付け糸 水中糸 下付け糸
郡上大和 7匹 シマノ競RS R 9.0 フロロ0.8−5m 無し メタゲーム0.04号-5m ナイロン0.3-15cm
鼻管ハリス 手 尻 針ハリス 逆さ針 鼻 管 その他
フロロ0.8-21cm 20cm 一角7.0-3本
イニシア6.75-3本
フロロ1.0 オーナー白一体2号 オーナーチタン6.0mm 小澤式背針