今シーズンも厳しい大会が始まってしまいました。この前までは古座川で楽しい釣りでしたが、今週は厳しく苦しい釣りです。なぜ苦しいのに参加するのか。deibuの場合の最大の理由は自分の釣りが正しいのか、間違っているのか。その検証をするのに大会は一番だからです。
 土曜日はシマノジャパンカップ中部A予選(板取川)大会に参戦です。今回は鮎の中毒症状が悪化の一途をたどるY田さんも初参加です。昨年から板取川大会は2日間に分かれて開催となり、人数的には130名ほどの大会になりました。1回戦が26名のこりです。ボーダーは7匹かと予想。8匹なら残れるかなと目標は6匹釣ること!天気は曇りですがかなり蒸し暑い感じ。水位はここも当然渇水です。
 今年の大会での最大テーマは大会用のつりを一切せず、普段の釣りで挑むこと!です。なのでポイント選びもあまり迷いません。追う鮎を掛ける!を目指します。
 くじは88番。2列配布なのでちょうど真ん中くらいです。入れそうなら和紙の里橋下流の瀬と決めて下流方向へ。なんとか考えていたポジションを確保。最初から流芯狙いです。例年なら手がしびれるほど水が冷たいはずの早朝の板取川ですが、ことしは暖かい。さてどうなるのか。3時間の試合開始です。
 流れのど真ん中の筋をまずは探ります。おとりが落ち着きません。おとりが落ち着かないところには野鮎も居ません。真ん中の筋を動ける範囲でたてに探って掛からず。どこか落ち着くところはないかな。一歩前へ出て左岸側の木組み沈床の際の筋はおとりがなじみます。でもいつ根掛かりするかひやひやです。少し待つと明確な追われ感が出て掛かる。良い感じです。15,6pのおとり頃。替えて4匹テンポよく掛かる。これは良い感じです。浅くなっている沈床の上も石色が良く、鮎もはねています。入れてみると小型が2匹掛かる。かなりいるようですが追わない。針に何度か触りますがバレ多発。これを掛けようと粘りすぎてしまいました。へんな操作をするのでついに根掛かり。渇水で外すのは問題ありませんでしたが、貴重なポイントを荒らしてしまいました。
 こうなると悪い循環へ入ります。何度か根掛かりしての鮎の気配が消えてしまいました。こういった場合は大きく場所移動でしょうね。結局掛かったのは最初の1時間で、のこりは無駄引き。あと1匹、2匹ならなんとかこの場所で掛かるだろう、と考えたのが失敗でした。
 検量へ。やはり追いは良かったようでボーダーが上がります。込9匹確定、8匹は抽選となってしまいました。その抽選は8匹同数16名のうち3名だけ落選。普通に考えれば通りそうですが。ドキドキでしたがなんとか通過。紙一重でした。そして初参加のY田さん、なんと込9匹で通過です!無欲の勝利か、さらに鮎にはまるようにとの神のお告げか。これは負けられん!と決勝に気合が入りました。


 さて決勝はどのようなプランでいくか。基本は瀬、波立、そしてなんといっても石色です。板取川は時間とともに顕著に変わる気がしています。本部より上流へ行ってみます。堤防から明るい場所を探して行きます。数年前にこの大会で良い思いをした瀬は分流になりチョロチョロです。変わって真ん中の流れが本筋になっていて遠目に見ると良さそう。流れは変わっていますが、瀬の上にある大きなトロは以前のまま。大きく見れば流れは変わることなく良いポイントと言えます。流れが変わっても鮎が付く場所は変わらないことが多いですよね。瀬肩には1回戦トップで、決勝1番スタートで走って行ったK藤さんが陣取っています。その下の瀬には誰も居ません。瀬落ちの開きに参加者以外の方がお一人だけ。見に行きました。瀬落ち開きは良い感じですがポイントが絞り辛く石色もやや暗い。鮎は居ますが密度が薄い感じ。中段の瀬はどうか。流芯はやや白っぽいですが周辺は全体に明るい感じです。小砂利と石が混ざり最高。ここに決定。
 開始のエアーホーンを待ってスタートです。手前から底を滑らせていきます。おとりが良く動くので野鮎はいます。波立の下に落ち着くとシュッと掛かった!この掛かり方はまだまだ釣れる。同じところでは掛かりませんが、ここ、と思うポイントで追ってきます。開始30分で6匹掛かって、これはどんだけ掛かるの?と一人ほくそえんでいましたが、そうは甘くありません。おとりに余裕ができたのでその周辺はくまなく通してみましたが掛かりません。下の開きへ行こうかと思案中にK藤さんが先に行ってしまいました。が、すぐに戻ってきたのであまり良くないようです。
 1時間経過。追加できずたまらず開きへ。1匹だけ追加。もう一度戻る。やっぱり掛からず。今度は上流側瀬肩の鏡からの波立へ。ここで2匹掛け1匹落す。そのまま追加できず終了。良かったのは最初だけで尻すぼみ。K藤さんは後半30分で数匹掛けていたのでチャンスはあったはずです。検量へ。追いが出ていたので結構皆さん釣ってくるかな?と思ったのですが、意外に伸びておらず2位!でした。同じ鈴鹿のK藤さんが3位!優勝はFacebook友達の水谷さんでした。トロを巧みに釣っての優勝です。これで久しぶりのセミファイナルへ進出できました。


良かったところ
古座川でのサイトフィッシングで考えた、おとりの姿勢(水平でまっすぐ上を向いた状態)の理想をイメージしながら、特に竿先と鼻管の位置が流れと平行になるように意識しながらやっとこと。具体的には立ち位置を常に変えながら竿先とおとりの関係をキープした。
大会を意識せず普段の釣りで結果が出たこと。

悪かったところ
1回戦も決勝も終盤に集中力が落ちたこと。雑になっていた。
1回戦で移動ができなかったこと。

 この大会では今年の新モデル「シマノリミテッドプロFW Very BEST 90NL typeS」をお借りすることができたので使わせてもらいました。数グラムの差なのですが非常に軽く感じます。それになんといってもバランスが良いです。あくまで私見ですが、名品の競FW前モデルで感じた先調子でも胴調子でもない全体調子がより高次元になった感じです。おとりの状態を感じるのが竿先でもなく胴でもなく、竿の先端から元まで全体で感じられるバランスがこの竿の最大の特徴に感じます。現行の競FWはそれがほんの少しですが胴に多く出る感じがして違和感がありましたが、この竿は最高ですね。これをさらにカリカリにしたTypeTはどんな感じなんでしょうね。最初FWを持った時はF-1マシンのようなシビアすぎて疲れるイメージを持ちましたが、何度か使ううちに慣れてきてそれが魅力に感じるようになっていましたので、さらにカリカリを感じてみたいです。まあ高すぎて手が出せないのが現実ですが。。。
 また、決勝ではフィッシングショーでサンプルでもらったダイワの針Suqsusを使ってみました。針の名前は忘れましたが6.5号の4本錨です。すごく良く掛かるように感じました。しかし翌日マスターズでは最初のバレ、途中の根掛かりに悩まされました。郡上は渇水のせいで石にいろいろくっついていて、それにもしっかり刺さってしまうようでした。板取は石がきれいで良かったようです。

 
今回も一緒に参加して、一緒にくじを引いた古田社長のタックルインジャパン製品です。キー専用防水ケース。二重になっていて濡れませんね。ジップ袋だとかさばるのでこれいいです!「鮎師のかゆいところに手が届いてさらにかゆくなるような製品」がタックルインジャパンです! 1回戦の立ち位置。上には男気あふれるI井さん、下流には知的な釣りをするMくんことK合さん。
1回戦掛かったところ。左岸側に木組みの沈床があり、その際で掛かりました。 決勝の立ち位置 下流向き
決勝の立ち位置 正面 決勝の立ち位置 上流向き
石色はこんな感じ ひさしぶりのお立ち台!
これはボルビックさんが撮ってくれた1回戦の写真です。
以下じゃじゃまるさんが撮ってくれた写真です。決勝開始時の立ち位置。良い流れですよね!
掛かり鮎は慎重に!小さくても下がって抜きました。 終盤攻めたところ。ここで1匹。
終盤の遠景。対面がK藤さん。鈴鹿市コンビです! これも楽しみの一つですね!

 板取川(長良川中央管内) 6月15日 シマノJC中部A予選 

ポイント(Googlemapにリンク) 釣 果 竿 天井糸 上付け糸 水中糸 下付け糸
美濃和紙会館前の橋下流
下橋上流
6匹
8匹
シマノリミプロFW Very BEST 90NL フロロ0.8−5m 無し メタゲーム0.04号-5m ナイロン0.3-15cm
鼻管ハリス 手 尻 針ハリス 逆さ針 鼻 管 その他
フロロ0.8-21cm 20cm 一角7.0-4本
ダイワSuqsSus6.5-4本
フロロ1.0 オーナー白一体2号 オーナーチタン6.0mm 小澤式背針