全国大会出場が決まると、憧れのマスターズベストやレインジャケット、前夜祭などで着用するマスターズポロシャツのサイズを聞かれます。deibuは既製品サイズが合わないので色々ご面倒をおかけしました。そして竿をお貸しするので使ってくださいと言われます。但し実釣会等で使用する竿なので数に限りがあり希望に沿えない場合があります、とのことでした。迷った挙句、@競技MT早瀬AスペシャルMTBグラスリCスペシャルTで希望を出しました。公平になるよう最後に開催される東日本ブロック大会終了後に貸し出してくれます。
届いたのは競技MTでした。他のは希望がカブって無し。これを大会当日まで貸していただけます。


 8月はこの全国大会に向けての釣りをしました。今年は細糸での管理泳がせ、チビおもりでの止め泳がせ、背針、おもりなど釣り方に色々迷いが出ていました。しかしBブロック大会決勝での良かった感覚で少し方向性が見えた感じがしました。以降はそれを確認するためにやっていました。そしてお盆休みの釣行で小澤名人の釣りを半日じっくり見せてもらい、方向性がはっきりしました。実はその時、「1匹掛けてください」と言ってもらい、少し竿を持たせてもらいました。小澤流の釣りを実感。テンションコントロールの意味がやっと分かった気がしました。  強い流れでも弱い流れでも釣り方は同じ。テンションゼロ(全くテンションが掛かっていない状態ではないですよ。その場所、そのおとりでニュートラルな状態になるテンションが掛かっている状態です。)の時は野鮎の気配が凄く分かりやすい。緩い流れでも泳がせだとこれを判断するのが難しいですが、テンションゼロでコントロールできれば分かる。この時間を長く取れば取るほど釣果は上がるはず。
 次の下見の時にはその感覚が更に実感できて釣果も上がりました。この釣りには背針があった方が良い。鼻だけでおとりを感じるより鼻と背の2点で感じる方が2倍分かりやすい。これで行こう。大会近くになって迷いがなくなりました。


 竿は競技MTを少し試したがこの釣り方には強すぎる。SMTも付けてもらっていたので試したが、とてつもない感度には驚いた。でもこの竿ではどうしてもイメージに合わない。バーサトルで挑むことにする。予備はFW2.6、ダイワさんすみません。
 用意した仕掛けは1種類だけ。天井糸フロロ0.8号4m、折り返し1m、リリアン無しで同じフロロ0.8で水中糸取り付け部を作成、水中糸上端にPE0.4で編込み15回、4cmのチチワを作って取り付け部に不精付け。水中糸は北越乱SP0.05を5m、目印はオーナー製を2回通し結び、黄・オレンジ・赤・黄で15cm間隔、水中糸下端にPE0.4を10回編込み(約6mm)して下に結びコブ。そこへ付け糸フロロ0.4号20cmをチチワで不精付け。鼻管仕掛け糸フロロ1.0号を25cm、鼻管はオーナーのワンタッチ7mm、PE0.4号で下方向へ片編込み12回、逆さ2号、これに小澤式背針(かっぱ極2号にフロロ0.4号2.7cm)を装着。同じものを10組用意し、1試合ごとに新品使用。これだけベストに入れました。他の仕掛けは無し。
 手尻はバレ軽減のため20cm(竿尻から鼻管仕掛け上端まで)にセット。針はオーナータフ7号と7.5号を4本錨で用意しました。いつもの針も持っていましたが大会ではタフしか使いませんでした。おもりは使わないかなと考えていましたが一応4Bから2号まで用意。他は特になし。


 ポイント選択は川を見て決める。瀬でもトロでもとにかくテンションゼロで野鮎の気配を感じることに集中する。探る時間もやりながら調整する。このタックル、釣り方が今の自分で一番最良だ。針に多少の迷いはあったもののシーズン初期からの迷いは吹っ切れていた。そして相手はあくまで自分。自分の釣りがどこまでできるか。自分の釣りができて負けるのは実力。また改善すれば良い。釣技は斎藤さんや榎本さんに教わり、競技会の戦い方は大前さんや石川さんに教えられました。精神的には非常に充実していよいよ決戦の地、郡上へ。


≪26日金曜日≫
 朝4時に出発します。郡上まで2時間。通いなれた道ですが今回ばかりは気分が違いますね。大和ICを出て見た川は増水です。明日はどうなるのか。フィッシング和合橋さんでお茶をごちそうになりながら状況を教えていただきました。川を見ながら本部を確認し、誰かが居るだろう道の駅へ。小澤さん、仕掛けの手尻合わせをしていました。佐々木さん、有岡さん、岡林さん、少し遅れて浅川さんも到着してどうなるかの予想会。上流部白鳥エリアに変更になる可能性大ということで集合時間までそちらを見に行きました。deibuを含めてほとんど皆さん知らないエリアです。
 白鳥はほとんどが川沿いに堤防道路があり確認しやすい所でした。ザラっと見て回り、皆さんは少し竿を出すそうです。ベストを持ってきていないdeibuは観戦しながら先ほど学んだ「手尻合わせ」を行います。試合中は少しの時間でも無駄にしないよう、出来ることは全て準備しておく。この辺りからも名手は釣りが上手いだけでなく、基本にも忠実なことが分かりますね。
 その頃にはスタッフの方々がエリアの旗立てに廻り出しました。エリアが見えてきます。エリアの確認に廻ります。金沢さん、瀬田さんにも遭遇しご挨拶。


 14時から郡上の積翠園で大会説明会です。選手と審判の方たちが揃い、大会スケジュール、競技説明、変更になったエリア説明です。エリア説明では白滝さんがスライドを使ってそのエリアの大まかな構成(トロ、瀬、川切場、砂地、分流、入川口、思わせぶりな好ポイント?等々)を教えてくれます。その後は宿泊先のホテルへ移動。夕方皆でここへ集合して前夜祭です。


≪前夜祭≫
 説明会のときに選手はお揃いのマスターズポロシャツを2枚頂きます。それを着用して前夜祭へ。おや?deibuだけ少しデザインが違う?それは置いといて、会場へは選手が最後に一人ずつ入場します。入場し、スポットライトを浴びてプロフィール説明。終わると中央を進み登壇し、参加の記念楯を頂きます。そしてベストが用意された席へ。
 席横には紙袋にマスターズマークと名前入りのスペシャルレインジャケット、帽子、小物製品詰め合わせ、釣り具のやすやさん提供、しぶい美濃焼セット、岩崎模型製造株式会社特製鮎のストラップが入っていました。来賓の方々の挨拶が終わると村田節軽く炸裂。変更されたエリアの説明が白滝さん。お待ちかねの乾杯でやっと目の前のごちそうを頂けます。皆さんお酒が入って調子が出てきたころにいよいよ組み合わせ抽選会です。


 予選会と同じくマスターズワッペンの裏にA〜Dのブロックと1〜4の番号が書かれています。まずはA〜Dに分けて並べてあるワッペンの中から各1枚、計4枚を村田競技委員長が取ります。これがシード選手の抽選用になります。シード選手は4つのブロックに分かれることになります。残った12枚のワッペンを抽選箱に入れて、各ブロック1位選手のじゃんけんで引く順番を決めます。山本さんが勝ってBブロックから抽選です。山本さんがA、佐々木さんがC、deibuがA、上田さんがDになりました。勝ち上がり組の抽選が終わるといよいよシード選手の抽選です。3位の有岡さん、瀬田さんから。有岡さんは浅川さんのいるCブロック、テスター対決になりました。瀬田さんはBブロック。同郷の岡林さんと同組。残るは2人。金沢さんがどっちを引くか。Aブロックです。最後に残った小澤さんがDブロックで上田さんと同組になりました。少しすると決まったばかりのエリア別対戦組み合わせも配られます。この辺りの段取りの良さは凄い!


 deibuは1試合目Cエリアで山本さんと。2試合目Dエリアで小池さん、3試合目にBエリアで金沢さんです。1試合目から小澤さん―上田さん、浅川さん―有岡さんの好カード!注目の試合になるでしょう。
 決戦前なので「あの」佐々木さんでもお酒はやや控えめで前夜祭もお開きになり、宿泊先のビジネスホテルへ移動。帰り際にはマスターズパラソルも頂きました。ホテルに戻ってからはベストに仕掛け等をセットし、明日のシュミレーションをしながら早めに就寝しました 。さて明日はいよいよ決戦です!
 
全国大会招待状とマスターズベスト。
今年はマスターズマークがワッペンに変わって選手には不評でした。
あのマークプリントが良かったのに。名前がデカイ!
選手入場、紹介の最後はチャンプのトロフィー返還です。
後ろにはチャンピオンベスト、キャップ、副賞の竿が並びます。
やっと宴会に。選手のテーブルは2つに。右から小林さん、瀬田さん、金沢さん、佐々木さん。瀬田さんの闘志は凄い。勝負師の顔しています。 上田さん、岡林さん、浅川さん。岡林さん26歳の若さ!で早くも3回目の全国です。10年後はどうなってんの?浅川さんは18年目の挑戦にして掴んだ全国です。
村田名人によるシード選手のワッペン抜き取り抽選。小さい箱がシード選手抽選箱です。 勝ち上がり組はブロック1位選手によるじゃんけんから。矢吹さん、怖い顔に見えますが、とっても優しく、落ち着いた方です。
組み合わせ決定!運命の分かれ道です。予選リーグ注目は小澤―上田戦、浅川―有岡戦ですね。 Cブロック。佐々木さん、大変なところを引きましたね。浅川さんは初出場とは思えない貫禄。今まで来れなかったのが一番不思議な方ですからねぇ。得意な郡上でどんな釣りをするのか!地元の方も注目です。
注目のDブロック。決戦前から激しい火花が散っているようです!アツい!

 ダイワ鮎マスターズ全国大会 8月26日 プロローグ

ポイント(Googlemapにリンク) 釣 果 竿 天井糸 上付け糸 水中糸 下付け糸
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鼻管ハリス 手 尻 針ハリス 逆さ針 鼻 管 その他
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