今年から放流種苗が変わって、事前の情報では川の状態が渇水を除けば非常に良い、と地元名手O村さんはじめ、あちこちから期待の声が聞こえていた大内山川。その解禁前に来た台風2号の影響で理想的な増水。ダムの無い大内山は水引きも濁りが取れるのも非常に速い河川です。期待に違わず解禁日には30cm高、濁りなしで引き水の最高条件になりました。が、お天気は梅雨冷の予報通りでした。 前日夜現地へ。まずは関所?が張ってある阿曽大橋上流でマーシー激流隊長はじめハルさんやこてつさんと明日への期待を語り、狙いの平瀬橋へ。ここにしたのは鮎が多いこと、橋下に駐車できて雨にはありがたいこと、そしてダイワのM岡名人が来るということです。M岡名人は、一昨年の大内山解禁にはここで束釣りした実績もありますが、何といっても全国屈指の名手。それに瀬釣り名手が増水でそこそこの流れとなった大内山をどう攻めるのかを見てみたかったのです。 朝になるとこの天気にもかかわらず結構な人が来ています。ここはテントや棒を立てて場所取りをしている方は皆無で、如何に早くその位置に立つか!が場所確保の手段です。寒いので朝からラーメン食っていたら出遅れてしまい、良さそうなジャラジャラは入れません。橋下の瀬を見に行ってみます。まだ薄明るいので石の状態がはっきり分かりませんが、かなり白っぽく見えます。大きめの石は垢が残っているようにも見えますが定かではありません。さらに下へ。落ち込みの良さそうなところにお一人だけ。その下は無人。そこへ。大石が点在する浅トロ。避難しているだろうなとの読みは良かったのですが、避難場所の想定が間違っていました。大岩の後ろがいいかとやってみたものの無反応。そのうち根掛かり。外しに行くと砂が巻いていて真っ白け。 竿たたんで移動。上流へ。途中M岡名人仕込みでメキメキ上達中のHさんに聞くとやっぱりジャラジャラと水通しの良い袋で掛かっている様子。さらに登って何度か良い思いをしたポイントへ。残り垢は有るようですが曇っています。おとり1匹は温存してやや元気のないおとりで探るも掛からず。ここもあきらめまた戻る。Hさん連発で掛けています。見ればまさに避難好適地。やってたところが間違っていました。しかし入る場所が無く橋まで戻り、竿の出しにくい橋直下を狙います。避難場所としてはOKのはず。竿が橋げたに当たってしまう場所です。 そう言えば釣りエサ市場でおとりを買うとき、名手T田さんなら何処へ入ります?と聞いたら迷わず平瀬橋の真下と言っていました。やり難いので竿抜けになると。正にその場所。ビビッときてやっと1匹目。ここでバタバタっと掛かりました。群れ鮎は小型で待っていると掛かる感じ。付鮎は綺麗で結構激しくアタックしてきます。 その頃、M岡名人が橋下の瀬へ。1匹目こそ少し時間が掛かっていたようですが、1匹掛けてパターンが分かったのかその後はほぼ入れ掛かり状態。サイズも良いのばかりです。きっちり竿を入れてきつい瀬を縦横無尽に動き掛けていきます。これがマスターズチャンプの実力か!同行のメンバーたちも上級者ばかりですが、その方たちをも圧倒するペースです。 流芯にも鮎は居る。橋上の左岸側は誰もやっていません。渡ってやってみます。時間は10時。M岡さんたちメンバーは休憩時間の様子。一緒にコーヒーどうですかと声を掛けてもらったのでコーヒーブレイクです。潤沢な皮下脂肪のおかげで年中タイツで寒さを感じることがないdeibuですが、この日は寒かった。暖かいコーヒーのなんとありがたいことか。Hさんはすでに30匹弱を掛けていました。 休憩後は少し上へ。やっと掛かる場所が分かってきたのですが、掛かる場所には人がいます。小場所を見つけて少し追加。夏は川漁師さんが「見学」に来たので一緒にランチタイムです。しかし細かい雨ですが間断なく降り続いています。風もあるので更に寒い。 午後は朝行ってみた上流へもう一度行ってみようと思っていました。橋周辺も朝から徐々に石色が良くなってきていたからです。歩いて行くと橋上の瀬肩が空いていました。ここの左岸側はほとんど手つかず。右岸から探っているとすぐ下にM岡名人が入りました。同じことを考えている様子。攻めきられた真中でもポツポツ拾い、徐々に立ちこんでは右岸側のヘチも竿を入れ、本命の左岸側へ。入れ掛かりショーの始まりです。 やや前傾姿勢で腰辺りで竿を持ち、穂先は水面から1〜2mまで。目の前にある穂先はビシッと決まっていて動きません。こちらも良いペースで掛かるんですが、名人は倍のペースです。もっと引いてるのかと思っていましたが穂先が曲がることがない。昨年増水の上桂川で見た小倉均名人がきつい瀬を釣っていた時と同じ。竿さばきが違う。最近注目されている小さなオバセ、小ブクロを取らずに竿の感覚だけでおとりに対するゼロオバセを作っているように見えます。瀬の中でこれをやるにはまず強靭な足腰が必要でしょう。それにこの竿さばきがプラスされれば強いはずです。 こちらは午後になると腕が疲れてきて唯でさえブレる竿先が更にブレブレ。これが大きな差となって出るんですね。探っている場所は普通のところです。しかし狙っている場所、深さ、おとりの姿勢のイメージと実際とにズレが無いんでしょうね。deibuは余程調子が良い時は一瞬そうなっていると思いますが、それが常にできることが技術の差ですね。一昨年の束釣りも場所に恵まれたのではなく、技術で釣ったということが良く分かりました。 3時に終えて着替えるとHさんが休憩に。この時点で50匹オーバー。名人は最終的に62匹!数も凄いですが、凄いのは群れ鮎を一切狙っていないこと。狙わずして掛かったのは有ったと思いますがほぼすべてが追わせて掛けていました。必然的にサイズも揃っていました。やはり名手の釣りを見るのはタメになります。自分のレベルが変われば見る目も変わり、色々勉強になりました。寒かったけど目からウロコ、体から脂肪の落ちた良い釣行でした。 で、自分の釣果はと言うと29匹。反省多し。大内山川の鮎ですが、いっぱい見えるし、冷水病の気配も薄く、瀬の鮎は良い鮎でした。これで天気が良ければ楽しい釣りができそうです。今年の大内山川は期待大! |
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大内山川 6月1日 |
ポイント(Googlemapにリンク) | 釣 果 | 竿 | 天井糸 | 上付け糸 | 水中糸 | 下付け糸 |
平瀬橋 | 29匹 | シマノバーサトルH2.75 9.0NB | フロロ0.6−3.5m | 無し | 北越乱0.04-5m | フロロ0.3-20cm |
鼻管ハリス | 手 尻 | 針 | 針ハリス | 逆さ針 | 鼻 管 | その他 |
フロロ0.6-21cm | 0cm | イニシア6.75-4本 一角6.5-4本 |
フロロ1.2 | オーナー白一体2号 | オーナーチタン6mm | ウレタンゴム背針 |