2011のスタートです。予定では12日に根尾か矢作川でスタートしようと考えていましたが、増水でアウト。さて14日は何処へ。矢作はまだ無理。直前の情報では冷水病の影響がひどいと噂の宮川はどうか。まさか全滅ではないでしょうから強力なDNAを持った元気鮎を瀬で釣ってやろう!と考えて宮川へ。 大原おとりさんへ行くと直前の「噂」の影響か、解禁の朝としてはのんびりとした感じ。「荒瀬」へ行こうかと思っていましたが大原おとりさんの駐車場も空いています。こちらに置かせてもらい、「小又」でやってみましょう。駐車場から釣り場までは林の間の急な通路を下るので明るくならないと行けません。5時前に河原へ。降りたところにお二人、その下流に二段ある棚の下段にお二人、入りたかった棚の中間の瀬は空いています。左岸へ渡ると岩陰にもうお一人居てその方が、deibuが入ろうとしている場所も「昨日潜って見たら鮎は沢山居ったで掛かるぞ!」と言ってくれました。これはやる気が出る! 瀬肩に立ち新竿バーサトルを伸ばします。準備しているうちに下の瀬落ちで掛けています。これで更にやる気度UP!朝は瀬落ちの方が良いのかな?まだ自分が立っている棚には誰も居ません。瀬は後に残しておいて、立ち位置を5m上流側へ変更して流れにブレーキがかかったポイントにおとりを放しました。やや白っぽく見える深みにおとりが入るとすぐに野鮎の気配を感じます。掛かるぞ!掛かった!バレた!群れ鮎っぽいです。逆針を打ちなおして入れると今度は掛かった!15cm弱ほどの初鮎。同じようなサイズがパタパタっと掛かりました。 下の落ち込みも調子が良いようです。こちらも落ち込みの白泡へおとりを引きこんでみますが反応なし。何処を攻めようか思案しているころ、早朝に偵察隊にきたハルさんが戦闘態勢でやってきました。出勤前の腕慣らし。当然瀬に入っていきます。良いだろうなと思っていた瀬ですが反応が無いようです。小一時間探って反応なし。瀬は駄目なようです。 水深が有るところを丹念に攻めているとポツポツと良いのが掛かりだしました。石に付いた鮎は、コンディションは良い鮎ですが数は少ないようです。じっくりゆっくり攻めてやっと掛かる。しかし川全体に日が差した9時頃になるとやや活性も上がりあちこちで竿が曲がっています。しかし緩流帯やヘチでは小型ばかり。さすがに10mほどのポイントでは良いのは釣りきった感じ。 瀬をやってみましょう。ここは鉄板だろうと思う場所へ入れるとすぐさま引っ手繰られました。これはイケるのか!しかし入れ掛かりにはなりません。瀬の中でも流れの速い場所には居ません。大きめの石の横や後ろ、白泡の中で反応あり。丁寧に探ってポツポツ拾い、11時で昼休憩にします。数を数えると36匹。 朝のうちは追いも弱くよくバレました。一角7号だと針傷が大きくバラシもあったので途中からイニシア7.25に変えると落ちなくなりました。ゼイゼイ言って大原おとりさんまで戻り報告と昼食。他の方の情報では支流はやや小さいものの良く掛かっている様子。 それと朝のうちにCBCテレビが解禁の様子を撮影にきました。掛かった所を撮りたいらしく対岸で待っています。少しでも竿を動かそうものならサッとカメラを構えるので変な緊張感です。根掛かりしたらどうしよう!なんとか2匹掛けるところを撮ってもらうことができました。翌朝のニュースで映っていたそうです。絵になり難くてすみません。 さて昼からはどう動くか。午前中の感触では瀬にもきっちり入っています。さらに水温が上がれば瀬も活性が上がるのではないか。午前中は反応が薄く釣り人が諦めてサラ場のままの瀬が有るはず。できれば上下にタンク付がベスト。瀬肩も活性が上がる可能性がある。「荒瀬」が空いていないかなと行ってみますが流石に人気ポイント、入る余地なし。少し行くと「地蔵」の上の「かまのくち」と言うところでピッタリの瀬ががら空き。シメシメ。 早速降りて行き瀬肩から開始。すると少し下のいかにも絶好ポイントでやっていた釣り人が強風が嫌になり帰り支度。聞くと朝から10匹。まだ残っているかなとそこをまず探ってみることに。さすがに魚影は濃く、掛かりますが小さい。やっぱり瀬が気になります。瀬の中で止まる所を探し、テンションを掛け過ぎないよう待っているとガガーン!と掛かってくれました。やっぱ居ます。暫く瀬で入れ掛かりとなり解禁らしさを満喫。サイズも16〜18cmオーバーまでと揃っていました。3時を回り日が傾きだすと一気に反応が悪くなり4時に終了。午後は瀬に拘って20匹。合計56匹と予想以上に釣果を得られることができました。 今回良かったのは、まず宮川へ行ったこと、朝のポイントを冷静に選べたこと、鮎の活性に合わせて攻め方、場所を変化させたこと。そしてハルさんが瀬で人柱となってくれたこと?またシーズン前に色々なDVDや鮎雑誌を見てその中でも小澤名人の「友釣り無双」を何度か読み返し自分の欠点を洗いなおしてみました。どうも引き一辺倒で強く引きすぎているようです。引きすぎない。そこを強く意識してやってみました。竿も新しくなりその加減もやり易い。そして同じ場所でもテンションの掛け方を変えて攻め口を増やしてみる。その効果が早くも実感できた気がします。シーズン中も何度か読み直して自分のものにしてみたい。この本はおススメですよ! 他に今回の釣行で良く掛けてていた方は白泡段々瀬をオモリで攻めていた人、朝のポイントの下段の方は地元の方でしたが、単にポイントが良いわけではなく釣りを見ているとすごく細かく丁寧に攻めていました。常におとりを動かしている。なかなかのベテラン技でした。 緩い流れを探れば小型鮎は居ます。瀬にもしっかり入っているので細かく丁寧に探れば楽しめそうです。まあ良いスタートが切れたのでやれやれです。 新竿バーサトルの感触は、宮川ではH2.75はさすがにオーバーパワー。しかし持っても肉厚を感じることができてパワーに対しての安心感は抜群です。今回は細い方の穂先、「ソフチューブトップ」を使いましたが、うまくゼロオバセが出来ているなと感じた時で穂先がほんの少し曲がっています。感度は自分としては申し分なし。胴調子寄りの設定ですが探っている時はそれを感じさせません。持ち重り感も無い。掛かってからきれいに胴に乗ってくる感じは理想的です。万能竿を高いレベルでクリアしていることを実感できました。 翌5日日曜日は鮎心会の例会で根尾川へ行きましたが、水が高く竿は出しませんでした。しかし鮎の姿も食み跡も確認できたのでホッとしています。暫く水量も有ったようなので網にも取られ難いでしょうし遡上もしているのではないでしょうか。悪い年は2〜3年続くとよく言われますが、昨年のようなことは無いと期待しています。 |
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瀬肩。ここは手つかずだったようで良型入れ掛かりを楽しめました。 |
宮川上流 5月14日 |