北山川 10月12日
短い夏はあっという間に過ぎ去り海の釣果が気になりだしました。鮎釣行も40回となる今回で今シーズンの竿納めにしようと思い熊野への釣行を夏は川漁師さんに相談しました。電話をすると山でキノコ狩りの真っ最中!自然と四季の楽しみ方を熟知する川漁師さん、すでに両刀使いの海も好調ということで土曜は筏でアオリ狙い、日曜に北山で鮎納竿、採取中のキノコ「すどうし」は味噌汁にしてお昼にでも味わいましょう!ということで意気投合!2日間の行動予定が瞬時に決定!
土曜の朝4時に大台道の駅で合流し、便乗させてもらいます。島勝の筏では早々にアオリを2杯、そしてサビキにはフグの猛攻の合間に大きなアジが掛かってきます。カワハギやチャリコも混ざりお土産確保で熊野入り。七里ガ浜近くのビジネスHでTVを点けると何度見ても飽きない映画「フラガール」が流れていました。缶チューハイを飲みながら見ていると窓からは夜風と共に七里ガ浜に滲み込む潮の音と、それを掻き消すディーゼル機関車の音、自分のいる世界を忘れてしまうような錯覚に陥りそうでした。
翌朝は高い空に朝焼けが綺麗です。道中みかんをどっさり買い込み久しぶりの北山へ到着。延々と流れ変化し続ける川の流れと、全く変化しないかのように両岸にそびえる岩山とのバランスが絶妙です。これで釣果に恵まれれば言うことなし!ですが・・・
最初に入ったのは「室屋の瀬」。直近の情報ではトロが良いと言うことで始めますが反応なし。瀬落ち開きでやや立て糸にするとギュンと掛かるもバレてしまいました。川漁師さんも反応無いようで北山の基本、移動作戦。二人とも一応「激流隊」。「一歩も下がるな」は心のどこかにあります。下がらず?上流へ移動。 少し上の「湯の口の瀬」へ。ここには5名。北山ではこれを「超混雑」と言います。瀬肩トロには鮎の姿が結構見えます。ここは誰もいないのでやってみましょう。しかし養殖おとりではなかなか良い泳ぎをしてくれません。この頃にはお昼の「すどうし味噌汁」、帰ってからのアジ他の刺身が気になって、鮎は「おとりひいてりゃ満足」モード。
さぁ、とっととお昼にしましょう!そそり立つ岩山で狭くなった秋空の下、ジェット船の波に揺れる引船を見ながら食す特製味噌汁。最高の贅沢をさせてもらいました。もう終わってもいいかな?と考えていましたが、川を見ると至る所に鮎が見えます。静かにしていると出てくるようです。そしてさっきまで居た他の釣り人は皆移動して見える範囲では私たち二人だけになっていました。
だめもとで瀬を攻めて終わりましょう!ということになり瀬を引き下げながら探っていくと幸運にも掛かった!18cmほどで北山にしてはやや小ぶりですが綺麗な鮎です。変えて一番きつい流れに入れると目印が激しく揺れるような当たり!同時に沖へ走ります。流れに乗ってしまい浮いてきません。デカそうです。20mほど引っ張られ手前に寄せようとグーンと絞っている時にプツン。乱の0.06が見事に切れてしまいました。
活性が高いようなのですぐに仕掛けを張り直して流芯へねじ込みます。おもりなら5号くらい必要な感じ。流れの中でとどまるところを探しながら探って1匹。次に小型1匹、そして最後に1匹。北山らしい流れの中で掛けることができ、強烈な引きも味わい、ためらわず竿を納めることができました。
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