終盤の3連休を有意義に過ごすために選んだのは熊野川です。6時前、浪花おとりさんに集まったのは夏は川漁師さん、ヒデVさん、四日市のmiyaさん、単身赴任さんです。初日は安定している鎌淵の瀬の下です。先日の降雨の影響か前回より少し水位は上がっていますが、今日は発電放水が無いので対岸へ渡ってみます。首まで浸かって対岸へ。朝は山からの風があるので濡れた体には寒くて仕方ありませんでした。
 前回も瀬は反応薄く、水深のあるやや緩い流れが良かったのでそんな場所を中心に探ってお昼まで14匹。単身赴任さんは上の深瀬で20匹ほど掛けられたそうです。やはり瀬はイマイチ。強い瀬を縦横無尽に釣っていた方が声をかけてくれましたが、こてつさんの掲示板でお見かけするウナギ獲り名人のブル君でした。熊野川を知り尽くしている方のようです。


 さて午後は単身赴任さんが良かった辺りを探りますがポツリポツリで小型も混ざる。最後は瀬肩を探るもパッとせず午後は8匹で初日は22匹でした。夜営は小船の梅林前広場へ。明日のおとりを川へ浸けて恒例の沐浴。ガンジス川のような存在の熊野川です。おとりを浸けておくときは水深がしっかりある所へ浸けましょう。夜の間に水位が下がるので注意です。


 2日目。朝は寒くて目が覚めました。ゆっくり十分な朝食を取ると充実した1日が送れそうな気がします。今日は前々から気になっていた下流部へ行ってみることにします。なにしろ実績と情報が少ないので一か八かの釣行です。皆さん探索に参加するということで、三和大橋から左岸の細い道を下って行きます。鹿、猿、ウリ坊と色々遭遇しながら最初のポイントへ。ポイント名はないようですが、「桧杖」という地域辺りです。新宮から来ると初めの新しいトンネルを出て右側に見える辺りです。もう少しで河口。行ってみるとヘチはアオモが少し生えてイマイチな感じ。川の中ほどまで見てみると少しはマシです。下に友釣りの方が一人。折角来たのでやってみましょう。川全体にびっしり石が入って良い所です。瀬肩を斜めに探ってみると掛かりました!20p程の綺麗な鮎!しかし当りは散発で対岸まで行く間にもう1匹追加できただけ。上流ではヒデVさんが1匹だけ。1時間で移動。


 次は少し登って高田川の出合い「相賀の瀬」です。右岸から階段を使ってアプローチできますが、左岸は比較的簡単に水際まで車横付け可能でした。朝見た時は一人だけでしたが、10時頃には10名以上の釣り人!上流に大きなトロ、程よい瀬から広大な瀬の開き、チャラと全てのポイントが網羅された所です。トロも石がビッシリ!瀬も意外に大きな石があって面白そう。ジモピーらしき若者のグループも居たので結構イケるのかも!石も綺麗です。トロは人が多いので瀬から。いきなり掛かる!がバレる。次は取り込めました。下では夏は川漁師さんが大きな鮎を取り込み中!しかしここも瀬は反応が薄いので早いピッチで野鮎の反応を探って行きます。瀬が終盤に掛かりやや浅くなる駆け上がり辺りで反応が出だしました。そこから水深又下、流れはやさしく、石は大小色々。ここでノーマル仕掛けでふわふわさせていると好反応。まっ黄色の良い鮎が連発。
 気分よくランチの後は広大な瀬の開きを探りに行きますが風も強くなり当りも出ず。先ほどのポイント周辺も静かです。3時頃まで静かな時間が過ぎ、風が弱まってきた頃から少しだけ活性が上がり追加。2日目は25匹。ここはサイズが揃っていました。18〜20cmのおとり頃。それに22cm程度も混ざる。


 ここで他の方々はご帰宅。deibuは3日目のお昼まで竿出し予定。とりあえずここで寝て、明日はここでやるか、北山川へ行ってみるか考えれば良いか。明日休みのハルさんには一人で寂しいから来てねと電話しておきます。しかしここは夜誰も居ません。対岸の国道はひっきりなしに車が通って行きますが、こちら側は広い河原に一人だけ。早い夜を迎えるしかありませんでした。でも北山川の河原で寝た時よりも獣の気配は全然少ない感じ。町に近いからでしょうか。


 さて3日目。獣に襲われることなく朝を迎え、ハルさんに電話すると熊野のオークワで食物調達中!こちらに来てくれるということでコーヒーの準備をして待ちました。昨日とは打って変わり誰も来ません。ゆっくり準備し8時前ころから開始。ハルさんには昨日良かったポイント、誰も触っていないポイントをレクチャー。deibuは瀬の残り鮎をまずはさらってみます。2連発で底バレ。ハルさん、昨日の当たり場所へ行ったな、と思ったらなんと横切って対岸へ!やっぱり「誰も触っていない」が魅力的だったようでそっちへ行ってしまいました。ならばdeibuは昨日のおさらい。昨日とはちょっとだけずらして探っていくとまさかの入れ掛かり!ハルさんが気が付いてから抜くように見せつけていつも以上に楽しみました。最後はトロ場できっかり12時までやって24匹。パターンが掴めると1日分が半日で釣れました。


 お盆以降の熊野川は広いエリアの中でどこかに入れ掛かりスポットがあるようです。まずは横に探り、反応あれば縦に探る。それで好反応なら周辺をくまなく探る。探る時ですが熊野川も引くと掛かりません。止めても掛かりません。おとりが泳ぐだけソロソロ引くことができると掛かる。引くならオトリがルアーになるくらい極端に引くと掛かります。それと引き下げた時に反応が良く出ました。少し持ち上げてスッと潜らせる時が良いのか。できればノーマルで。トロや流れのゆるい所でオトリが逃げる時はオモリの0.5号が良い感じ。風が強い時は背針も使用。針は今回一角の7.5号三本錨をメインに使い、好感触でした。また、鼻管ハリスを1号の80cmにしてからトラブル激減!浮いてしまう感覚も意外に無く、これは良いです。今シーズンの熊野川詣ではもう少し続きそうです。
 
最近恒例になってきた鎌淵の瀬の下。やや小ぶりが混ざるように
なってきた感じ。釣り荒れは否めない。
小船梅林前の芝生広場。広大な広場でどこでも車で入ることができます。川も近く、おとり管理も楽。トイレもあって無料!沢山の釣り人が静かに熊野の朝を迎えていました。
2日目の名も無いポイント。終盤は鮎が瀬着く場所でしょう。丹念に探れば当たり場所もあると思います。河口の橋から10分も掛かりませんが、おとりは浪花さんが一番近い。 右上ポイントの上流側。広大なトロは石がビッシリ!
高田川の出合い「相賀の瀬」です。いい場所だ! 激しい当たりと強い引きを楽しませてくれるまっ黄色の鮎。
「相賀の瀬」にはこんな景色があります。舟下りでこれを見せるために
ミオ筋がブルで作ってあります。
舟下りがやってきました。ジェット船の豪快さ、和船の穏やかさ、
どちらも似合う熊野川。
入れ掛かり中の様子をヒデVさんが撮ってくれました。
どうしてもニヤケますなぁ。
対岸からはカヌーが出発。熊野川では色んな楽しみ方があります。
ここは大小様々な石がありました。意外に砂場が少ない。
付き場の石色を良く覚えてそれを探します。時間で変わる。
舟下りの様子。船頭さんのガイドを聞いたり、弁当を食べたりしながら
優雅に下って行きます。
トロ場もご覧のとおり石がビッシリ!鮎が見えますが、
非常に探しにくいです。
ビタッと決まっているハルさん。来てくれてありがとう!
広大なトロ。リール竿で泳がせたら面白いかも? 後からやってきて苦労していた4人組の視線を浴びながら
良型を抜くハルさん。やりますな。
2日間楽しんだ「相賀の瀬」。おススメですよ! こんな鮎が待っています!
前回ラシュランを固着させてしまいました。釣具店で外してもらった時に使っていた道具を真似て作ってみます。塩ビパイプキャップの中に樹脂まな板を切って貼り付けておきます。それを両側にまっすぐ当ててゴムハンマーで叩きます。これを車に常備しておこう。 掛川のO澤さんに固着予防のワックスがある、と教えてもらったので釣具店で探すとありました!「ロッドフェルールワックス」です。
これでまずは予防から。

 熊野川 9月18日〜20日

ポイント(Googlemapにリンク) 釣 果 竿 天井糸 上付け糸 水中糸 下付け糸
鎌淵の瀬の下桧杖付近
相賀の瀬
22匹
25匹
24匹
シマノ ラシュランH2.5 9.0NE
トリプルフォース急瀬9.0
フロロ0.8−3.5m 無し 北越乱0.06-5m 無し
鼻管ハリス 手 尻 針ハリス 逆さ針 鼻 管 その他
フロロ1.0-80cm 30cm 一角7.5-3本 ナイロン1.2 オーナー白一体2号 オーナーチタン6mm おもり0.5号
ウレタンV背針