いよいよ今回は本命大会の連チャンです。まずはダイワマスターズブロック予選中部B長良川大和地区大会です。前日の夜中に向かう途中からひどい雨です。I井さん、斉藤さんの車の横に駐車し、激しい雨音も苦にならずあっという間に眠りにつきます。大会特有のザワザワ感で目が覚めると雨は上がっていました。50cmほどの増水と濁りが入っていますが、これから快方へ向かうようなので予定通り開催のようです。今年から長良川は2会場に分かれたものの参加者は300名!


 まずは入川抽選。A-122番でした。本部より上流側のエリアです。6時45分頃におとりをもらい、左岸を上流方向へ。増水のため川通しは禁止。というか無理。狙うポイントは下見渇水の時にも水通しが良く、ブレーキがかかったような所が良いかな?と考え川を見ながら登って行きますが、ほとんど川岸しか立てないので下流から順に釣り人で埋まって行きます。上流限まで300mほどの所で平水だったら入りたかった所は空いています。ほとんどたるみが無いので誰も立たないだけ。一旦立ち止まりここでやろうか思案します。迷って廻りを見回すと右岸側はまだ狙う場所が空いているようです。取水口下流も良さそうなポイントが見られます。そっちへ行ってみよう。


 また道路へ上がり、下万場橋を渡り右岸を下がり、取水口まで行くと川へ降りる梯子があります。6mほどあるのでこれは危険。もう少し下ると階段で降りられます。降りた付近には4名ほど。その最上流側の方より上に行こうと行ってみると、その方が「ここから先は無理!」と言います。たしかに酷いブッシュと流れの早い際の流れで難しそう。しかしもう行く所がないので行かしてもらいました。(この方は16匹でAブロックトップ通過でした。)クモの巣、見えない足もとに大きな石、草の下を流れる水、3度もコケて、膝を擦りむき、ドリンクホルダーを落とし、ようやく竿を出せそうなところまで来た時には既にスタート30分を過ぎたころでした。流れの表面で石組を想像するしかありません。


 水深はおしりほどあって根掛かりさせたら外せそうもありません。恐る恐るおとりを送りだして絶対緩めないように入れると割とあっさりと1匹目が掛かりました。替えて出しますが次はありません。徐々に流れに負けるので最初の養殖に戻してポイントをずらすと2匹目。やや良いサイズだったので沖めの流れに入れてみますが反応なし。石裏の流れを攻め続けるしか手立てがありません。2匹目の養殖を出動。しかしなぜか泳ぎません。サーフィン状態になるので掛かり鮎に戻して我慢です。9時過ぎにやっと掛りました。19cmほどの口掛かり。これが元気でビュンビュン流れを横切りますが掛かりません。


 残り1時間になったので少し下流へ移動。このときやっと気が付きましたが、かなり水位が下がっています。濁りも随分取れて石も少し見えるようになっています。上で掛かった流れとたるみの堺目に引きいれるとあっけなく掛かりました。替えて入れ掛かりで5匹目。掴んだ感じだったのですがこの後掛からず。石裏では鮎がピョンピョン跳ねるのでそこへ泳がせると糸に当たるのに掛かりません。これで時間をとってしまいました。あと2匹欲しい!残り僅かとなって流れに引きいれると掛かった!ウグイが!気を取り直してもう一度。掛かった!またウグイ・・・これにてタイムアップ。戻って検量です。


 Aブロックはこの時点でボーダー8匹とアナウンス。ハイ着替えです。あっという間にボーダーは10匹まで跳ね上がりました。I井さんは決勝進出です。着替えが終わって腹ごしらえしていると近くに居たO月さん(結果準優勝!)に電話が。集計のミスでボーダーが7匹だったので決勝進出です!との連絡。しかしdeibuには電話無し。ゼッケンで漏れました。トーナメントで良くある「あと1匹」でした。


 決勝は錚々たる顔ぶれでしたが、やはり一番の注目は小澤名人。橋の下に入ったので、橋の上から、左岸から、右岸からと沢山のギャラリーから注目を浴びて競技開始。おとりを送りだして30秒、早くも1匹目。3分経たないうちに2匹目!どこからともなく「さすが神」・・・最初は早く引いていましたが、反応が薄いとみるやゆっくり探るようになりました。上下15mほどの範囲を手前から少し沖まで丹念に探ってポツリポツリと掛けます。おとりは頻繁に替えます。見ていても細かい技術はさっぱり分かりません。今レベルが1なのか3なのか?なぜ大きく場所移動しないのか?ポイント選びの基準は何なのか?神の考えていることは凡人には分かりません。また来年挑戦です。
 ※I井さん執念のブロック進出です。さすが!


今回の敗因
 増水することを念頭に置いた下見ができていなかった。
 川の変化に対応していなかった。(水位が下がった時にもっと動くべきだった)
 釣りが雑(近くで釣っていたAブロックトップの方は凄く丁寧に釣っていた)


※先週の下見で、斉藤さんの釣り方がとても勉強になりました。大和地区はどこも鮎は多いのですが、追いのきつい鮎はきっちり釣られて少なくなっています。狙うのは無数にいる遊び鮎。大きな群れではなく、1匹〜数匹で動き回っている鮎です。泳がせでは攻めにくいやや流れのある石組の安定したポイントにそのタイプの鮎は多いのですが、竿先をビシッと安定させて、おとりを押さえつける感じで勝手に泳がせません。そうするとおとりは横に動きます。その横の動きに対する野鮎の反応がすごく良くてバンバン掛けていました。バカ泳がせでも追われたり、流れを避けたりして横に動くと掛かる時が多いですが、それを故意に操作するテクニックは高等ですが、強力な武器になります。大会では増水で試すことができませんでしたが、銚子川でそれを意識してやることが出来ました。縦と横の動きを自在に操作できれば・・・今後の釣りのテーマにします。
 
総勢300名!それもかなり内容の濃いメンバーです。
なんとか1回戦初通過を目指しましたが・・・
入った場所。前のヨレから始めました。場所は文句なく良かったが・・・
入った場所の上流側。見えるのはエリア上限の下万場橋 同下流側。ここは下見をしていなかったので川の様子は想像だけ。
2人下の方が1回戦TOP通過。
決勝で「神」の釣りを見学。
混雑ポイントより動けるポイント選びだったのか?
このスタイルの先でおとりはどんなになってるの?
お見事のブロック進出者の方々。実力者が顔を揃えますね。

 長良川 6月19日ダイワマスターズ中部B長良川大和地区大会

ポイント(Googlemapにリンク) 釣 果 竿 天井糸 上付け糸 水中糸 下付け糸
郡上大和地区 05匹 シマノ スクデット9.0NS-R フロロ0.6−3.5m フロロ0.4−0.5m 北越乱0.04-5m フロロ0.3-20cm
鼻管ハリス 手 尻 針ハリス 逆さ針 鼻 管 その他
フロロ0.8-21cm 20cm 一角6.5-4本 ナイロン1.0 オーナー白一体2号 オーナーチタン6mm ウレタンゴム背針