注意事項
 ここに紹介する情報等は個人の見解で作成しています。河川への進入路や河川敷などは私有地であるなど権利関係がある場合も考えられます。その他、河川の状態は常に変化します。この情報を参考にされる場合でもご利用になる方の責任において行動してください。この情報を元にした事故や損害等、如何なる被害にも当方は責任を負えませんのでご了承ください。


 根尾川は岐阜福井県境の能郷白山からの根尾西谷川と、根尾東谷川が、旧・根尾村樽見で合流し、大野町付近で揖斐川に合流するまでの約40kmの流れです。ほぼ全域が鮎釣りの対象となっています。ひとつの漁協が管轄するエリアとしては広い感じがします。根尾東谷川上流には上大須ダムがあります。根尾川になってからも高尾という地区に大きな堰堤のような金原ダムがあります。


 根尾川は解禁が4段階になっています。鵜飼の解禁と合わせて例年5月11日に根尾川下座倉橋上流端から上流山口用水堰堤下流端から下流270mまでが解禁されます。このうち釣り専用区は大野橋下流から更地堰堤付近までの約2kmほど。それより下流では網が同時解禁となります。メインの解禁は山口用水堰堤90m上流から能郷堰堤まで(須渕堰堤)のエリアで、例年6月中旬頃の解禁です。

 鮎釣り場としては天然遡上も豊富で川も広い下流域、渓谷で形成された中流域、淡墨桜で有名な旧根尾村地区、そして上流の黒津地区といった構成になります。
初期と上流部は放流魚主体、下流部盛期は天然遡上主体で、主観ですが下流域では遡上が良い時は放流魚の歩留まりも良いように感じます。遡上鮎が活気づくのは梅雨明け以降です。


【川相〜下流部大野橋〜山口堰堤まで】
中部のトップを切って解禁する下流部エリアは釣り場としては水量も多く石もしっかり入っていて良いポイントが続いています。6月の本解禁の時には網が解禁になっているのでその後は目立った釣果は出なくなります。網が入らなければ終盤まで楽しめる所ですが、叶わぬ夢のようです。良く掛かる年は、やや深い、流れの通った平瀬や大きめの石がある瀬が狙い目です。トロ場は掛かりません。天気が良いと午後からは強風が吹く時が多いです。初期は特に最初の1匹をどうやって掛けるかがキモに思います。天然に変わるとガラッと変わる時が多かったです。


【川相〜下流部漁協周辺〜佐原トンネル(高科)周辺まで】
私が良く行くエリアです。何といっても漁協前の看板ポイントから周年専用区となっている谷汲大橋周辺は天然遡上に恵まれた時には連日大勢が入っていても釣れるエリアです。トロ、チャラ、瀬と変化に富んでいるので1か所で粘らず細かく動いてその日のパターンを掴めば良い釣果が得られると思います。川幅も広く、駐車スペースも有り、川へのアプローチも楽なところが多いのも人気の要因です。根尾川鮎釣り大会はこのエリアで開催されています。


【川相〜中流域 鍋原(ナベラ)〜金原ダムまで】
佐原トンネルを過ぎて国道からそれて川沿いを行くとそれまでとはガラッと雰囲気が変わります。渓谷相で深い谷の中を川が流れています。雰囲気は抜群で、深い淵と瀬が連続する場所が続きます。私はほとんど入ったことがありませんが、釣り人が少ないことから大物入れ掛かりを狙って通う釣り師も多いようです。入川口には案内札が立っていて分かりやすいですが高低差は結構あります。また、交通量が少なく、見通しも効きにくいため車上狙いには十分注意が必要です。貴重品や予備の道具はおとり屋に預けて無施錠で出来るくらいが良いかもしれません。おとり屋さんで情報を良く聞いての釣行が無難かと思います。


【川相〜旧根尾村周辺 水鳥(ミドリ)〜長島放水口辺りまで】
旧根尾村を中心とした根尾川漁協の看板エリアです。川は開けて川沿いを国道が走るので好みのポイントを探して入ることができます。有名な淡墨桜の下辺りまでは駐車スペースも多く程好い瀬が多くて目移りするエリアです。ここから上流は国道から少し離れる場所も多く、駐車にも困るポイントが多いです。農道には駐車禁止の看板が沢山立ててありますのでマナーを守って入川しましょう。エリア全体が放流魚主体になるので、歩留まりが良い年は竿抜けを探せば良型入れ掛かりを楽しめる場合も有ります。下流域に比べると水も一層綺麗で釣っていても気持ちいいです。


【川相〜最上流部 黒津エリア】
根尾川にはさらに7月に解禁する最上流部の黒津エリアがあります。私は行ったことが無いので良く分かりませんが、以外に河原は開けていて釣り易いそうです。


 その他
根尾川は鈴鹿に住む私にとって比較的近く、交通費も少なく行ける場所で、天然遡上豊富、車横付け、動きやすい川相といった好条件がそろっているので釣れる年にはメインになっています。根尾村への道路もすごく良くなって上流〜下流の移動も楽になりました。午前は上流で良型狙い、午後は下流で天然数狙いといった楽しみ方も面白いかも。谷汲山大橋エリアは混雑時は橋下流だけで60名も入っている時がありますが、みなさん意外にマナー良く楽しんでいます。立ち廻り方、釣り方で釣果に差が出る面白いところです。