2014年10月5日、メジャー大会も全て終わった終盤、つり人社さん主催で行われた「鮎釣りALL STAR CLASSIC」を観戦してきました。メーカーの看板テスター4名によるチーム戦です。
 当日は雨模様で寒く、渇水でシビアな状況を一層厳しくしていました。その証拠に名だたる名手たちでも坊主続出!しかし片や込15匹と掛ける選手もいました。何が釣果に結びついたのか自分なりに考えてみます。
 前日の実釣から、野鮎は多く居ますが、養殖おとりや天然でも弱ると途端に相手にされなくなります。橋上から見ても野鮎は深いところから浅いところ、ヘチまでしっかり居ました。しかも普通に追い合っています。なぜこれが掛からないのか不思議なくらい。
 一つの試合での最多釣果は山本さんでした。トロ尻の石が頭を出しているチャラです。水深はそれこそくるぶし程度のところまできっちり攻めていました。竿先がおとりと一緒になって動く竿操作はリモコンのようです。水深が浅いのでおとりの泳ぐ高さはあまり重要ではないのか。山本さんの釣りが那珂川の状況にばっちり合っているように見えました。しかし!2試合目は1匹目が掛からずまさかの坊主。鮎は多く見えていたそうです。と言うことは第1試合、浅いチャラでも群れ鮎が掛かるのではなく、きっちり追って掛かっていたのですね。
 この第2試合では、同じブロックの廣岡さん、小沢聡さんも残り時間15分まで坊主!名手3人が1匹も掛けられない状態でした。ですが運よく?1匹掛かったのが小沢さん。多くのギャラリーの前で思わず笑みがこぼれていました。おとりが変わるとさっきまでの状況が嘘のように3匹入れ掛かり。名手でもどうにもならないときも有るし、おとりの元気さは何にも勝ることを再認識させられました。
 そして名手9名が戦った2試合合計釣果では島さんが18匹でトップでした。1試合目8匹、2試合目10匹。2試合まとめたのは島さんだけ。この大会では選手全員が竿はプロトモデルを使っていましたので、真っ黒けで何か分かりませんでしたが、島さんは今年発売のリミプロRSでした。先般のフィッシングショーでお聞きすると、今までのRS史上、最高の出来!と言っていましたが、竿のおかげでしょうか。いやいややっぱり技術だと思いますが、厳しい時ほどソリッドは威力を発揮するのでは?とも考えてしまいます。さてあとは各写真でコメントします。
※大会時は名手たちがマイクを付けて戦っていました。その様子は「別冊つり人」の付録DVDで映像と共に聞けるそうです。名手たちがどうやって厳しい状況を克服していったのか、とても興味がありますね!発売が待ち遠しいです!
 
鮎釣りを盛りあげてくれるつり人社さんに感謝ですね。 今大会、一番気合が入っているように見えた村田名人。欠かせませんね。
廣岡名人、若い!スマート!上手い!うらやましい! 1ブロック各3名で戦います。瀬田、北村、島名人の組み合わせ。なかなか見られない組み合わせです。
橋から見ると鮎はいっぱい!普通に追い合っていました。でもしつこくは追いません。 すごいメンバーが揃いましたね!
島名人は終始竿操作で追いを引き出すような釣りに見えました。後方の北村名人は掛かるパターンを探して次々と違うポイントを打って行く感じ。 瀬田名人はいかにも良いポイントを攻めているように見えましたが。。。
北村名人。ポイントを選ばず多彩な攻め口を持っています。パターンを掴むと強い! 瀬肩を攻める小沢聡名人。
1試合での最高釣果を出した山本名人の釣り。くるぶしほどの流れを丁寧に探っていました。 山本名人の目印はリモコンのように動き回ります。
山本名人の攻め口。鮎が見えても一般レベルではなかなか攻めきれません。 見ていると簡単に掛けますが。真似できませんね。
天然河川のこのようなポイントは廣岡名人に敵いません。 小澤剛名人に勝ってこの笑顔!伊藤名人いわく、久しぶりに勝ったそうです。
レジェンド野島名人。オーラ出しています。 第1試合、まさかの○○○だった小澤剛名人を捕まえて叱責する村田名人!逃げるが勝ち!
2試合目も良いスタートを切った伊藤名人。 シブいですね〜!伊藤名人は遠くから見ても分かります。
伊藤名人の上に小澤名人。ビリビリ感すごい! 二人の様子を伺う長谷川名人。
キャスティングでおとりを打ち込む伊藤名人 着水と同時に掛かった!
2試合目、攻め口を探す瀬田名人。 ギャラリーを引き連れてトロ場を攻める島名人。
瀬、トロと対応力の広さを見せつけた北村名人。 見て居られず山本名人に駆け寄る村田名人。
2試合目、苦労している廣岡名人の目印。 おとりが替わらないと名手たちでも苦労していました。弱った養殖おとりにおもりを打って局面打開を狙う。
残り15分でおとりが替わり思わず笑みがこぼれる小沢聡名人。 おとりが替わった後の小沢聡名人の目印。15分で4匹掛かる。
あんなに掛からなかったのにおとりが替わったら簡単に! 役目をはたしてにっこり!
村田名人は岸に立ち、手前をきっちり探る。 村田名人の目印です。
野島名人は瀬で真っ向勝負!迷いなし! がまかつチームは全員でレジェンドの応援!
村田名人には多くのギャラリーが。前日、地元の方たちが立っていたところを狙っていました。さすがです。 レジェンド戦を観戦中のつり人社、鈴木康友社長が小澤名人に解説を求めています。
おっと!小倉名人にまさかのアドバイス? 野島名人、迷いなく瀬を攻めきってこの表情。存在感ハンパないですね。
瀬田名人は試合を終えてこの表情。この顔のまま鳥取へ帰ったそうです。なぐさめる石川師匠、なぜか笑顔です。

  那珂川(北部漁協管内) 10月 5日 鮎釣りAll Star Classic 

ポイント(Googlemapにリンク) 釣 果 竿 天井糸 上付け糸 水中糸 下付け糸
町裏 --匹 -- -- -- -- --
鼻管ハリス 手 尻 針ハリス 逆さ針 鼻 管 その他
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