長良川の悪い流れを引きずったままバリバスカップチャンピオンシップが開催される狩野川へ向かいます。バリバスの全国大会も狩野川も初めてです。鈴鹿からほぼ300km、遠く感じますね。木曜夜出発し、現地で少し仮眠。朝、同じく長良川予選で2位通過のもんどさんと合流。先週の全日本にシードとして参加された狩野川が地元の直吉さんが夜勤明けにわざわざ来てレクチャーして下さると言うことで旭水園さんでおとりを調達し周辺で直吉さんを待ちながらやってみることにします。
 まず吊橋上から覗いてみると鮎の姿は沢山確認できます。これだけ居てなぜ掛からないの?と言う感じでした。旭水園さんには小澤名人をはじめ、昨年共にマスターズで苦汁をなめた金沢さんも居て全国大会を感じました。川に立ち、直吉さんが勧めてくれたエリアへ行くと鮎がぴょんぴょん跳ねる小淵発見。そこから開始してみます。簡単に2匹掛かる。糸にもビンビン当たるのでかなり鮎が居るようです。その上では今大会のヒーローとなることを予測していたのかどうかは分かりませんが、末武さんがサクッと掛けて上流へ移動。この辺でおとりを配るらしいので入川順が良ければここは良さそう。良いおとりを持って下の平瀬に行きますが掛からず。上のトロでもう1匹追加して午前終了。やっぱり掛かりませんね。というか掛けられませんね。
 午後は少し移動するつもりでしたがうっかりビールを飲んでしまいそのまま周辺でやってみることに。全面ポイントにも見えるし、掛からないと全てがポイントではないような気がしてくるエリアです。はっきり言って一番苦手な川相。3時頃は全体に掛かっていて4匹掛かりましたが、これと言って何も掴めない下見となってしまいました。それでも夜勤明けで飛んできた椿さんは掛けていました!
 この夜は椿さんに教えてもらった旭水園さんで宿泊。伊豆は高級旅館が多いですが、ここは超安です。近くに200円で利用できる温泉もあるそうですよ。今回は金沢さんも同宿だったので、仲良しの小澤さんもやって来て小澤さんの仕掛け造りを見ながら、悔しいマスターズの話などを聞き出し、有意義な夜を過ごしました。小澤さんはどんな質問にも丁寧に真剣に答えてくれます。チャンスがあれば絶対に掴み取るぞ!という強い意志が大切と言っていたことが印象的でした。


 さて大会当日は本部5時半集合です。緑の多い狩野川は朝冷えますね。宮田橋上流左岸の本部へ行くと森川さんも到着していました。参加選手は予選勝ち上がり34名と昨年のベストスリー3名、敗者復活バトルベストツー2名の計39名です。初日は1回戦と2回戦を行い、16名まで絞られます。2日目朝に行う準決勝で勝ち上がった8名が決勝進出になります。2日目に残れなかった23名が敗者復活戦に挑みます。1回戦はA、Bブロックに分けて各2時間の試合をエリア交代して行います。deibuはAの10番。1試合目1番の方は2試合目は最終スタートとなります。
 Aブロックは吊橋から上流の橋まで。間違いなく掛かると考えていた小淵は地元の方がすでに張りついています。エリア下限の吊橋付近は鮎の姿を多く確認出来ていたのでその辺りへ。右岸からアプローチして最後は左岸際の沈床ブロックの中を探るプラン。岸に立ち手前から丁寧に釣るつもりでしたが、周りの方に惑わされてついつい出て行ってしまいました。立ちこむとそこがピカピカでした。失敗。
 1匹目のおとりで1時間掛からず。交代します。出すなり掛かりました。一泳ぎ目は重要です。20cmほどの理想的なおとりに代わり、石の間を縫うように泳ぎ上がってくれるのですぐにでも掛かりそうでしたがなぜか掛からない。もっとフリーに泳がせた方が良かったのでしょうか。おとりに対してラインがまっすぐになっていないとどうも気になるので引き戻してしまいます。今思えばもっと泳がれ釣りに徹すれば良かったのでしょう。中途半端な釣りで1匹止まり。
 本部へ戻ってすぐさま2試合目。Bブロックは吊橋から下流の宮田橋まで。上流へ行ってみました。高松名人宅の前から開始。対面には高橋名人。鮎は居るのに掛けられない。1試合目は全く動かなかったので今度は大きく移動しながら吊橋下流付近を探ります。しかし移動が多いとやはりおとりも弱る。なんとか1匹掛かれば展開が変わると多くの選手が感じていたと思いますが、その1匹が掛かりません。おとりが変わらない残り30分は地獄です。やっと掛かったのは鮎じゃなくてがっかり。何もできないまま終了。1回戦敗退となりました。
 同じように細かく動いていた高橋名人。開始から1時間20分付近を同じように細かく動きながら探っていましたがぼうずでした。ですが、左岸際で1匹掛けると残り40分で7匹!見事でした。
 この大会、1、2回戦は残る選手の方が多いので落ちた選手は辱めを受けているようで辛いです!2回戦は吊橋から宮田橋下流の淵頭まで。同じく見学組になった日比野さんと見学です。宮田橋下流では小澤名人が深瀬を攻めて順調に掛けて11匹、その下流の小林選手も順調のようです。下限近くでは山本名人が座り込んで得意の泳がせです。宮田橋下流のトロでは末武さんが危なげなく掛けて8匹、本部前では椿さんが怒涛の入れ掛かりで10匹!しかしこの試合も厳しくボーダーが込み3匹!16名が勝ち上がり予定でしたが、釣果無しは敗退と言うことで15名の勝ち上がりとなりました。
 この日の夜はバリバスさんが用意してくれたラフォーレ修善寺という大きなリゾート施設でセレモニーと宿泊です。山の上に有る広大な施設でした。いかにも関東の避暑地と言った感じ。テニスラケットを小脇に抱えたセレブに見える方たちが沢山でした。その中にまっ黒けの鮎師軍団は浮きますね!部屋は長良川勝ち上がり組の小澤さん、金沢さん、日比野さんと同じでした。早速針を巻く小澤名人。早速プシュッと缶を開けるdeibu。ここから違いますね!
 さてセレモニーは綺麗なコンパニオンとバリバス関係者の皆様に拍手で迎えられて始まります。釣り具業界も決して好景気ではないと思いますが、このように盛り上げてくれるのには本当に感激しますね。普段の生活では、47歳のデブなおっさんが輝くことはありませんが、それが風前のともしびではありますが僅かに輝くことが出来るのが鮎釣り大会です。一度この感覚を味わうとなんとかまたあの舞台に立ちたい!と思いますね。
 さて負け組は明日を気にせず飲み放題!食べ放題!隣の席が古田社長だったのがそれを加速させます。準決勝入川順抽選では小澤さんと椿さんが2番、3番くじを引いて笑顔です。終了後は二次会にも参加させてもらい、なんとかぎりぎりその日のうちに床につきました。さて明日はどんなドラマが待っているでしょう。
 
初めての狩野川。鮎はどこでも見えました。でも掛かりません。石は比較的大きく、川相も変化に富んで面白いですね。水温は以外に低く感じました。山深く、朝晩は冷えます。 旭水園前のメジャーポイント。全てがポイントに見えて的が絞りにくい一番苦手な川相です。これを克服しないと。榎本さんが得意なポイント。
1回戦Aブロックおとり配布場所前のトロ。鮎沢山いました! 一緒に下見をしたもんどさん。準決勝早掛けまで進出!さすがです。
魔の吊橋!この上下は金沢さんや山本さんのように爆発的に掛けた方、deibuのように全く掛けられなかった方と両極端でした。鮎は多かったのでパターンとリズムを掴んだ方は天国モード。1匹目が掛けられないと地獄モード! 2回戦Bブロックで入った場所。高松名人の家の前です。ここで掛けられなかったのが痛かった!
右上ポイントから下流を望む。絶好の瀬になって行きます。 3回戦見学。宮田橋から下流のトロ。上流から3人目が優勝した末武さんです。毎試合ポイントの種類が違う。選択眼がすごい。
嬉しいことに小澤名人と同部屋でした。なんでも真剣に答えてくれます。
同部屋の金沢さんも決勝進出、日比野さんは敗者復活戦でトップ!来年の全国シード獲得!deibuだけ情けない結果に。。。
昨年優勝者吉田忍名人から優勝カップ返還!
地区予選ブロックごとに壇上に上がって挨拶をします。小澤名人の挨拶はいつも注目されますね! 大内山川予選勝ち上がり組の挨拶。先週に引き続き森川さんと一緒の舞台に立てました。この中から末武さんが見事優勝!
昨年準優勝で全国シードの椿さん。一番注目して見ていました。めっぽう強いですよ! バリバス荒井社長とタックルインジャパン古田社長。お世話になりました。古田社長とは誕生日が1日違うだけ。1日だけ古田社長が若い!
準決勝2番、3番くじを引いてにっこりのお二人。とても仲が良いですが、釣りになるとお二人とも敵意むき出しで勝負しています。超ハイレベルな普段の釣りですね。 参加賞です。バリバスさんは予選から賞品が多くて良いですね!記念のネームプレートも頂きました。このほか、試合用シャツ、ポロシャツ、帽子など。ありがとうございます!

 狩野川 9月14日、15日 バリバスカップ全国大会参戦 下見と1日目

ポイント(Googlemapにリンク) 釣 果 竿 天井糸 上付け糸 水中糸 下付け糸
1試合目吊橋上
2試合目吊橋下
07匹
01匹
シマノ競FW H2.6 9.0 フロロ0.8−3.5m 無し 北越乱SP0.05-5m フロロ0.4-20cm
鼻管ハリス 手 尻 針ハリス 逆さ針 鼻 管 その他
フロロ1.0-23cm 20cm イニシア6.75-4本 フロロ1.2 オーナー白一体3号 オーナーチタン6.5mm 小澤式背針