今回は初のチーム戦である「第7回全日本鮎釣りチーム選手権」に参戦です。縁あってフィッシング遊さんからお誘いを受けドリームチームとしての参戦になりました。メンバーはスポニチや東レで日本一の実績を持つ岡田充正さん、大会の上位実績多数、昨年はジャパンカップファイナル進出の森川学さんです。なんとか二人の足を引っ張らないように、重しにならないようにと祈りつつの参加になりました。
 大会前日は岡田さんと下見。新美濃橋上下Aブロックは先回の下見で森川さんに決定済、大会本部となる御手洗の瀬を中心としたBブロックと鮎の瀬と松ヶ瀬のCブロックを岡田さんとどう振り分けるかを前日の下見で決める予定でした。まずはBブロック。厳しい。3匹だけ。全国区の有名人も増えてきて「全日本」らしい雰囲気が出てきました。
 次は森川さんが発見したでるでるポイントを見てきてと言われていたので見に行くと、まっ黄色鮎が追いまくっています!これを見た岡田さん、ここで竿を出さないやつは鮎釣り師じゃねえ!ということで2時間竿出し。まっ黄色鮎が2時間きっちりで15匹!楽しい!
 最後は鮎の瀬Cブロックです。ここも厳しくぼうずです。deibuはこのCブロックにしました。


 大会エリアはしばらく渇水状態が続いていたので鮎の活性が低く非常に厳しい感じ。天然遡上の小型も少ないように感じます。しかしおとりをうまく繋げる方は結構掛けていましたので、鮎釣りの基本、循環を上手く出来るようにすることが最大のポイントでしょうか。
 さて下見を早めに切り上げて前夜祭の行われる関観光ホテルへ。部屋はチームやすやさんと釣り具のエースチームさんと同部屋でした。やすやさんは師匠斉藤さん、長良川の名手服部さん、今年シマノ白川予選優勝の小栗さん。エースチームは最近お世話になっている椿さんとジャパンカップ全国シードの伊藤さん、同常連の山田さんと大会で顔を合わせる名手の方たちばかり。セレモニーでは全国区の名手や各メーカーの方たちとお話しできたり、選手一人づつの挨拶などもあり、和気あいあいと楽しめました。フィッシング遊さんも社長をはじめ、今回の機会を与えて下さった上野部長、伊藤さん、松阪店店長古儀さん、一宮店野村さんと5名での参加でプレッシャーと強力な応援をして頂きます。


 さていよいよ本番の朝です。心配していた雨も降っておらず、星が見えています。会場は中部はもとより全国から集った366名の鮎釣り師たちの熱気でムンムン。各メーカーや釣具店の旗が雰囲気を盛り上げています。Cブロックへは車移動。ゼッケンは69番。50番刻みなので真中あたりです。下見の感触では、活性は低いものの鮎はどこにでも居る感じ。鮎の瀬橋上流の瀬尻、瀬開きは比較的安定して掛かっていました。ただ2〜3匹は堅そうですが、5匹掛かるか、と考えると厳しそう。そんな中、橋上の平瀬の中になる右岸でやや小型も溜まっていて安定して掛かる場所を見つけていました。トラブルも少なそうなのでここが一番かな、と考えていました。ここが入れなければ瀬に行こうかと考えてスタート。
 右岸に渡る選手は少なく、難なく狙いの場所をキープ。上下の選手とも少し余裕が有り良い場所をキープできたと考えていました。ただ、丁度その位置が渡り場になってしまったのが少し不安材料。まあ、3時間の長丁場、影響は無いでしょう。開始を待っておとりを送り出すと石の間を縫って理想通り泳ぎ上がってくれます。これは掛かる!ギュン!ケラレ。しかしこれなら早晩掛かるでしょう。しかしなぜかその後反応が有りません。3回上らせると次はもう上ってくれません。竿下に置いて泳がせます。瀬尻では順調に掛かっています。付近の方たちもポツポツと掛けます。上下の方、対面の方、皆さん丁寧に操作し掛けて行きます。どんどん焦る!焦ると竿操作が雑になる!おとりを替えても状況打破出来ず。結局同じ場所で3時間ぼうず。やってしまいました。お二人に合わせる顔が有りません。ただでさえ重たい体が更に重く感じながら本部へ。Aの森川さん手堅く8匹、厳しいBで岡田さんさすがの6匹、deibu2匹で計16匹。ボーダーは18匹程度かと読んでいたのでがっくしです。
 しかしながら皆さん苦労したようでボーダーが14匹!実質3人で3時間8匹でOKという超激シブ。チーム戦の恩恵を受けぼうずで決勝進出!予選では122チーム366名で2ケタ釣果が僅か6名のみ。その中でトップは椿さん17匹と飛びぬけていました。個人、チームとも予選トップです。凄いですね。斉藤さんたちも予選クリアです。


 決勝も各自同じエリアですが、入川順はそれぞれ違います。deibuは32人中28番目。予選と同じように対岸へ。この時点で瀬はほぼガラ空き。なぜ行かなかったのでしょう。未だに後悔です。予選と同じ場所に立ちました。理由は予選で釣られていない(自分が釣っていない)こと。自分に納得が出来なかったのでもう一度挑戦。しかし開始を待つ間に雷雲が近寄って来ました。開始3分ほどで中断、一旦配布場所へ集合です。河原の真ん中で余計に危ないような気もしましたが。
 小一時間中断して再開です。もう一度おとりをもらって同じ場所へ。掛かりません。瀬の開きへ遂に移動!少し泳ぎ上がっただけでギュン!あっけなく掛かる。今までの3時間半は何だったの?このおとりを上手く繋げば良いのですが、慣れない泳がせで無理にコントロールしようとするものだから野鮎に相手にされず。結局おとりを6匹もらって総釣果1匹と情けない結果で大会を終えることになりました。
 本部に帰ると森川さん6匹、岡田さん3匹の3人計12匹で18位という結果でした。Cブロック決勝トップは上西名人の8匹。ほぼ1時間勝負だったので凄いですね。そこまでは無理としても5匹は瀬に行けば不可能ではない数字だったように感じます。その他、椿さんは決勝も8匹で総釣果25匹は366名中のトップです。「下見は矢作川でしてきたよ」とのことでしたが的確な判断と釣技は今後要注目です。
 自分は釣れない、と言う先入観が強すぎて竿も釣り方にも迷いが出て全く勝負になりませんでした。大会前、普段通りの釣りをすれば良いよと岡田さん、森川さんに言われていたのに変に考え過ぎて慣れない釣りをして、結果を残せるはずが有りませんね。でもチーム戦って面白いですね。良い経験をさせて頂きました。フィッシング遊の社長をはじめ上野部長、スタッフの皆様、岡田さん、森川さんありがとうございました。
 
夜明けの長良川に集いし366名の鮎釣り師たち。壮観ですね!和気あいあいとした中にも竿を握ると緊張感がみなぎります。
※写真はフィッシング遊さんに頂いたものを使わせていただきました。
各メーカーと釣り具店の旗が「全日本」を盛り上げています。
1回戦の立ち位置。新鮎の瀬橋上流右岸です。場所は一等地。腕が荒れ地でした。 同左上流側。ここに来た時は上流側で入る所はいくらでもありました。
決勝進出の方たち。全国区の方たちが集結!豪華です。 決勝開始直後に雷雲接近で中断。テントの付近は危なくない?雷は怖いですね。
表彰式。がまかつ、シマノ、シモツケとメーカーチームが独占しました。これを見るとやはり鮎釣り大会は「運」では勝てないことが分かります。テスターの方たちの技術力を実感。 フィッシング遊チーム。名手お二人の重いお荷物になってしまいました!
ごめんなさい!また精進します。

 長良川中央区 9月7日、8日 全日本鮎釣りチーム選手権参戦

ポイント(Googlemapにリンク) 釣 果 竿 天井糸 上付け糸 水中糸 下付け糸
御手洗の瀬
新美濃橋鮎の瀬
18匹
01匹
シマノ競RS-R H2.75 9.0 フロロ0.8−3.5m 無し 北越乱SP0.05-5m フロロ0.4-20cm
鼻管ハリス 手 尻 針ハリス 逆さ針 鼻 管 その他
フロロ1.0-23cm 20cm イニシア7.25-4本 フロロ1.2 オーナー白一体3号 オーナーチタン6.5mm 小澤式背針