大会当日も暑くなりそうな朝です。シードと言う立場でブロック大会を見るのはもちろん初めて。4時間皆の釣りを見ていられるのはかなりのアドバンテージには違いありません。下見の感触から狙いたいポイントは下流に多くあったので上流側Aブロックを先に見て、決勝時間に近い時間は下流Bブロックを見ることにしました。
 朝一から竿はポツポツ曲がります。流芯を少し外した流れで良く掛かっているようでした。前半2時間は多い方で10匹、平均5〜6匹掛けた方が多いように見えます。空中でバレるのを結構見たのが気がかりです。また前半終了少し前から野鮎の活性が上がってきたようでした。後半戦は8時から10時まで。後半に入ると入れ掛かりになるポイントもあって一気にヒートアップ。選手の動きもあわただしくなります。どこまでボーダーが上がるのか。結果Aが14匹、Bが15匹とハイレベルな戦いとなりました。
 4時間見た結果どう考えたのか。全国への切符には20匹あれば確定、残るには18以上は必要か。どこでも掛かるが瀬ではその数を揃えるのは難しそう。できれば広く面を探れる場所が良い。
 センター下流の瀬の開きは良さそうだが予選時常に選手が入っていた。センターすぐ上の瀬中段開きも良さそうに見えたが接近戦が予想される。これ苦手。最後に迷ったのは2ヶ所。水泳場下の絞った流れが開く前後。開きは鮎密度が濃いようで色々な場所で良く掛かっていた。その上の瀬尻もある程度イケそうな感じ。ただしここも一人で専有できるのか不安。もう1ヵ所は水泳場の上、左岸側に流れていく上のチャラ。予選時に掛かっていたこと、石色が良いこと、対岸からは入れないだろうこと、右岸側も攻められる、下の瀬も1匹狙いできそうなことなどを考えると一番ベストか、と考えました。プランは決まったのであとはくじです。


 決勝はポイント宣言し、追い越し禁止なのでくじも大切。1番に引くと23人中6番!良し!水泳場上のチャラへ行こう。但し浅いので根掛かり厳禁。集中するために水中糸を0.02の極細にし、付け糸も0.25号10cmにしました。針は下見からイニシアブロンズ7.25号4本錨がバッチリと決めています。糸を絶対緩めないように!
 さてポイントに実際立って見ると上から見ていた以上に狭く感じます。石色は綺麗。居るのは間違いない。到着時には既に試合開始時間を過ぎています。期待と不安でおとりを放ちます。スッと流れに入って行くと掛かりました。小さいですがまっ黄色です。これが予想外。どちらかと言うと完全に縄張りを持つ前のような鮎が居るのかと思っていたのです。おとりを替えて送り出すと早くもやってしまった根掛かり。そしてエビ。なれない釣りはムツカシイ。しかしなんとかリズムを掴んで開始30分で5匹。予想以上のペース。しかし小型が掛かったり、バレが出たりするとリズムが崩れて掛かりません。
 少しづつポイントを下へずらして探るとまた掛かる。移動しようかと考えながら1匹掛かるとリズムよく続く。でもまた止まる。後で考えれば掛かる鮎がまっ黄色。完全な縄張り鮎だったのだから1匹取れば同じ所では掛からないはず。それを最初からの思い込みで同じ所を繰り返し攻めていたのが最大の失敗。1時間は攻めても良かったと思いますが、残り1時間は結果どうあれ移動が正解でしたかね。
 マスターズ全国は全てがかみ合って初めて掴めるものです。仕掛け、竿操作、ポイントどれか一つでも失敗すれば失敗のない他の選手に負けます。思ったように釣れない時の2時間はあっという間。結果は込み14匹。小型ばかりだったので勝ち上がりにはあと4匹も足りませんでした。
 何がいけなかったのか。場所選定は良かったと思います。仕掛けも針もバッチリ。昨年と違ったこと。それは試合に挑む精神状態でしょうか。昨年は試合中、他の選手は全く気にならず、何匹釣りたいと言う気負いも無かった。ただ目の前の川に向き合い無心に釣っていました。1匹を掛けることだけ考え、終了まで自分の釣りに集中出来ていた。今回は今何匹になった、あと何匹釣りたいとか、周りの選手の動向を気にしたりして肝心の川をよく見なかった。あと4匹ですが釣れる可能性は十二分にあったと思います。いままで散々自分の釣りをすること、と反省していながらまた失敗。下見でも自分で「ポイントを見切る根拠を持って素早く次のポイントを打って行くような釣りをすること。迷いは厳禁。リズムよく2時間釣れるように頑張ろう!」って書いていました。すでに忘れていた!結局鮎は1匹づつしか釣れない訳だから何匹釣りたいと考えても無理!1匹1匹の積み重ねが結果になるだけですね。負けて学ぶことは多いです。せめて9月の大会にこれを活かしたいですね。また出直しです!応援をして頂いていた方々、不甲斐ない結果ですみません!

 大会後反省とお土産確保のために2時間やってみました。豊年橋上流のトロ流れ出しから開始。さっきまでの喧騒がうそのような静けさ。当たり前の所ではきませんねぇ。夕方の高活性があるかと思いましたが、さすがに合計6時間、真剣に攻められた後だけにキツイものがあります。それでも立ち位置によっては死角になるポイントなどを探って行くと小ぶりですが黄色いのが掛かります。やや深い筋、強い流れでは無反応。どちらかと言うと瀬が開くところでポツポツ掛かります。誰にも邪魔されずに釣っても2時間12匹でした。感触からして鮎が広く散っている変化の多いザラ瀬を細かく丁寧に広く攻めなければ数は出なかったのではないでしょうか。橋から上50m付近左岸側は良さそうでした。
 
予選時センターになる豊年橋から上流Aブロックを見る。伊藤名人が確実に掛けていく。 水泳場上のポイント。右側に写っている選手の辺りで決勝を戦った。ここと、下の護岸壁際を狙いたかった。
予選の様子。神手橋上流ポイントは選手が多かった。 大会終了後、誰も居なくなった大会エリアで2時間反省の釣り。
兵どもが夢のあと・・・ちょっと違うか?

 馬瀬川上流 7月29日 ダイワマスターズ中部ブロック大会

ポイント(Googlemapにリンク) 釣 果 竿 天井糸 上付け糸 水中糸 下付け糸
ふれあい橋下流
豊年橋上流
12匹
12匹
シマノ競RS-R H2.75 9.0 フロロ0.6−5.0m フロロ0.4-50cm 感激PRE0.02-3.5m フロロ0.25-10cm
鼻管ハリス 手 尻 針ハリス 逆さ針 鼻 管 その他
フロロ0.8-21cm 10cm イニシア7.25-4本 フロロ1.2 オーナー白一体2号 オーナーチタン6mm 無し