お盆は2日半の下見です。今回はあまり知らない郡上エリアに絞って行きます。今回のテーマは大体の構成を理解しておくことです。今回も斎藤コーチに無理を言って同行をお願い。ヒデVさんも合流でした。


 初日は漁協前。予定エリア最下流です。吉田川出合い淵尻から桃の木淵頭までを見ていきます。漁協から上は二手に分かれた流れのどちらを選択するかで迷いそうです。降り口付近は良いポイントですが当然人気もあり土日は一般の方が居ると踏んだほうが無難か。漁協前のトロも人が多い。下限の瀬は豪快で面白そう。ここ一帯は長良川の要素がすべてある感じ。チャラ、ザラ瀬、早瀬、急瀬、荒瀬、深瀬、トロ、淵と変化に富んでいます。その日、その時の変化を読み切れるかが重要か。場所によって掛かる鮎も色々でどの鮎に狙いを定めるかでタックルの用意も変わるので難しそうだ。1日見ていても同じ場所で短時間に入れ掛かることは無いようだ。如何に動くかも重要な要素。掛かるパターンを早く掴み、パターンに合ったポイントを潰していけるか。郡上エリアでも特に人が多いところなので複合的なポイント選択が必要です。鮎は非常に多く感じた。


 2日目は神路(カンジ)と七つ岩周辺を探った。神路は岩盤主体の瀬と大石主体の瀬があり、双方が主なポイントか。トロ尻も良さそうに見えた。ここもトロには沢山の釣り人が居ます。渇水でも結構な流れだったので少し水が高くなると攻め方がガラッと変わるように感じた。竿選択に迷うかも。午後は七つ岩は高速の上で瀬を見てみます。暑さと二日目の疲れで熱中症気味。ゆっくりと昼休憩をして少し水泳?もしてクールダウンしてからの釣りです。渇水で高速上の瀬もどこでも竿が入ります。段々瀬では如何に早くデカ鮎を浮かせるかがトラブル減少のキモですね。しかしこの辺は石が大きく高低差もあるので動くのが大変。3回戦目だったるするとフラフラですね。今回から飲み物をスポーツ飲料に戻しました。塩飴もポケットに入れて随時補給。お陰で足が攣りそうな気配もなし。渇水で鮎が居ないところの石はズルズルです。老眼組込偏光サングラスだとすごく歩きにくい。ポイント移動に時間がかかるので何らかの対応を講じねば。


 今回参加に際してダイワさんより竿の貸与がありました。希望は第一希望 銀影競技メガトルク90 早瀬抜 SMT付、第二希望 銀影競技スペシャルMT 90SY SMT付、第三希望 グランドスリム90、第四希望 銀影競技スペシャルT 90SR トーナメントトップ付でお願いしてありました。鮎が重いのでXトルクのメガトルクを中心に対応幅が広そうなグラスリを希望しました。届いたのは第1希望の銀影競技メガトルク90 早瀬抜 SMT付でした。
 早速初日に使用してみましたが渇水の長良川では使いにくい。シマノで言うと黄色いトリプルフォースに良く似た感じでそれよりも張りが少し強く思う。場所によってはピッタリくる所もありますが、重く感じるのとテンションコントロールが難しいのでこの水量のままだと出番なしか。平水+αの時には良いかも。SMT穂先の感度は確かに凄い。逆に情報が多すぎて戸惑うほど。軽い竿に付けたら更に凄いのか。
 午後からはバーサトルでやってみたが慣れもあって扱いやすく感じた。


 2日やって感じたのは水温が高いのかおとりの弱りが早いこと。黄色くなってくると野鮎の反応が極端に悪くなってきます。養殖を大事に何度か使うことも必要かも。涼しい朝のうちと夕方は鮎の活性も高いようで良くかかります。日中は水通しの良い所が本命。


 さてこの夜は小澤名人、浅川名人と話す機会が持てました。お二人とも自信に漲っている感じが印象的でした。気負いも感じないこの二人の決勝対決は結構あり得るかもですね。翌日は浅川夫人と高尾名人も一緒にプラすると言うことで小澤さんを中心に見学させてもらうことにしました。一言で言って釣りに迷いがない。ポイント、コース、スピード、反応判断、全て自分の意思で行っています。完全に管理されたおとり。管理している間はおとりが理想的な動きをしているイメージになるようコントロールします。これが正確で長くできるのが強みですね。
 特に特殊なポイントややりにくい所ばかりを攻めている訳ではありません。普通に皆さんが竿を入れるような場所ばかりです。しかしその場所で5分探れば5分間全ておとりを完全に管理しているので得られる情報も一般釣り師より当然多くなり、その情報を分析する力も大量のデータ、経験値から他の釣り師よりはるかに優れているので当然多く釣る、という結果になると感じました。
 小澤名人がこの日しきりにチェックしていたのは針でした。前日もバレが多く、この日もバレが多く(2割)出たのでその答えを探していました。deibuの場合は名人が言う頻度(2割程度)のバレは日常茶飯事的なレベル。ここはもう少し突き詰めて考えるべきだと感じました。
 小澤名人には随分邪魔をしてしまいましたが、その場、その場で感じることを全て語ってくれるのでどう考えながら釣りを組み立てているのかを知る良い機会となりました。現代最強の名人でありながら奢ることなくとても謙虚で更に自分の釣りを高めようとしています。どこまで強くなるのでしょうか。このような名手たちと最高の舞台で一緒に戦えるとは。非常に興奮しますね。負けるにしても小澤名人とは1回戦同組になってみたいです。次は18日に修業です。
 
漁協前の流れ 漁協前の流れ
漁協前の分流 漁協前の流れ下限の瀬
漁協前の流れ 神路長トロ流れ込み
神路の瀬。ここも面白い。 七つ岩高速上。長良川らしい豪快な瀬です。
七つ岩高速上の瀬。渇水だとポイント多い。

 長良川郡上 8月13〜15日

ポイント(Googlemapにリンク) 釣 果 竿 天井糸 上付け糸 水中糸 下付け糸
マスターズエリア 15匹
09匹
ダイワ銀影競技MT早瀬抜9.0
シマノバーサトルH2.75 9.0NB
フロロ0.8−3.5m 無し 北越乱SP0.05-5m フロロ0.4-20cm
鼻管ハリス 手 尻 針ハリス 逆さ針 鼻 管 その他
フロロ1.0-24cm 0cm 忍7.0-4本
一角7.0-4本
フロロ1.2 オーナー白一体2号 オーナー7mm