今週は水曜日がお休み。水曜日と言えばこの方が「御鮎釣遊び」を楽しまれる日です。下々の一人として熊野川へ。こちらの車には侍従長が乗り込んで御料車の先導を切り出発。おとりを調達し、まず向かったのは「鎌渕の瀬」。しかし先行者がお二人。ここのポイントでも広さ的には根尾の谷汲山大橋下流エリアほどありますが、先行者があれば他を探す。これが熊野川流。では「楊枝学校前の瀬(三和大橋上流)」はどうか?左岸側は既に5名ほど。その下の「巻の瀬(三和大橋下流)」へ行ってみました。ここは下流の方にお一人だけ。ここでやってみましょう。


 はやる気持ちを抑えながら少し下の瀬肩へロックオン。どんどん立ちこんで行きますがどうも石色が悪い。案の定掛からず。瀬に入ったナッシーさんは良型を掛けていましたが全体に薄い感じで即移動。前回のポイント「音川尾頭前の瀬」へ。
 水位は前回より30cmほど低くなっていますが、平日は発電放水が始まるとあっという間に30cm程度増えます。岸の濡れた部分がそれの目印です。水位が低い内に立ちこんで沖を探っておきます。増えると竿を差せないエリアです。ここでは思ったところで当たりが出ましたが爆発はせず。竿はトリプルフォースで万全ですが、相変わらず針に乗りにくい、底バレする、身切れるが発生します。針も在庫色々に「忍-8号」も用意して挑みましたがこれだ!と言うのが見当たりません。掛かりはイニシア6.75が一番良いのですが、掛かった後の一ひねりで外れる。ガマのバレンは掛かってからは良いもののケラレる。この辺の経験値が少なく、打つ手の引き出しが無いので困ります。午前中は瀬の開きを行ったり来たりで12、3匹。サイズは揃っていて20cm前後です。追ってきたのは倍ほど居る感じ。これがモヤモヤします。


 お昼はこの方を囲んで皆でまったり。「朝のなぁ、おまけの起こし方が悪かったで、調子でんのや!」と食事の用意もきびきびと動き、道中の安全運転もこなすSPおまけ君にブー垂れてました。なので熊野川の神様は後ほどそんな彼に罰を与えます。詳しくはこちらで。

 
 さて午後はどうしようか。ビールもたっぷり飲んだのでここで夕方までやります。水位は丁度お昼に竿を仕舞って振り返るとあっという間に30cm増えていました。若干水温も下がった気がしますが、これで掛かりだすのが熊野川の鮎。道具の中に出来あいのチラシが少しあったのでこれを使ってみましょう。上の瀬からやってみます。午前中は皆が立っていたであろう筋を探るとギュンと掛かってきました。サイズも良い。良いオトリで更に沖の流芯を探ってもここは反応が薄い。チラシの感触ですが意外に良い!ケラレがない。(感じない?)錨より針が水中で安定してるんでしょうか。しかし午後は寝不足と飲み過ぎで竿操作が雑になり根掛かり続出。良型を3匹も埋め込む始末。
 瀬を釣り下り午前中の開きでボツボツ。最後はドンブリ(仕掛けトラブル)で終了しました。残った鮎は24匹でした。2匹が17cmほどでしたが他は20cm前後で良く肥えた良い鮎でした。


 針に一度でも掛かった鮎は40匹程度、追ってきたのに掛からないのを入れると3倍は居たはず。もちろん全てを獲れる訳ではありませんが、上手くやれば40〜50釣れるはず。竿、仕掛け、針のバランスがまだまだ調整不足です。熊野での24匹は結構満足感があるんですが、人間欲深いのでこのモヤモヤ感を一度スッキリさせたい。次回は熊野川仕様にこだわった仕掛けを用意してやってみたいと思います。
 
朝一で入ったポイント。石の濡れている部分が発電放水で増えます。
夜は止まるので朝から放水が届く時間まではこの水かさです。放水量もまちまちでもっと差が出る場合もあります。サイレン等案内が無いので注意が必要です。朝は渡れる場所が昼には帰れなくなる、夜浸けておいたオトリ缶が朝干上がっている、水際に置いたクーラーが流される等々。
土日は放水が無かったり、北山川も観光筏下り用に放水するらしく、
こちらも増えます。なにしろ複雑な熊野川です。それにジェット船の波。
慣れないうちは精通した方に同行した方が安心ですよ。
三和大橋下流です。合流してくるのが赤木川。
ここまでは普通車でも入って来れます。
音川尾頭前の瀬開きから上流を望む。
岸の石を見て川底のポイントを想像します。
音川尾頭前の瀬開き。この日は増水前で又下程度の水深。
漬物石から一抱えほどの石がびっしりで良いポイントです。
本格4駆でないとここまで入ってくるのは不安。
音川尾頭前の瀬のメイン。遠目では1本瀬に見えますが、
実際には4段程のタナになっていてその変化が好ポイントに
なっています。石も大きく鮎も大きいです。
ジェット船通過後の波です。オトリ缶、休憩中の引き舟の管理は要注意です。deibuはさざえ網袋に石を詰めてアンカーにしています。真鍮のオトリ缶は流され難く熊野川では重宝します。
今回の平均サイズ。パワフルな鮎です。冷水病が見られますが、
冷水病=放流物なのでしょうか?
海産天然遡上に冷水病は無いのかな?
全てが激流仕様のナッシーさん。走る鮎を止めて格闘中!楽しいはずなのに歯をくいしばって怖い顔。deibuはニヤケてしまいます。
右上の続き。ナッシーさんの返し抜き!右上隅に2尾の鮎が
写っています。体の向きが変わると強烈な水圧で流されます。
ブリぶりの鮎ばかり。これが40、50と掛かれば・・・・欲は尽きない。

 熊野川 8月25日

ポイント(Googlemapにリンク) 釣 果 竿 天井糸 上付け糸 水中糸 下付け糸
巻の瀬
音川尾頭前の瀬
24匹 シマノ トリプルフォース急瀬9.0 フロロ0.8−3.5m ナイロン0.4−0.5m 北越乱0.06-5m フロロ0.5-20cm
鼻管ハリス 手 尻 針ハリス 逆さ針 鼻 管 その他
フロロ0.8-21cm 20cm イニシア6.75、7.25-4本
忍8.0-4本・バレン8.0-3本
オーナー3本チラシ
ナイロン1.2 オーナー白一体2号 オーナーチタン6mm おもり1号